映画「世界の中心で、愛をさけぶ」の主題歌としても大ヒットした、平井堅の代表作ですね。
彼の美しい声と高い歌唱力が、この曲の魅力を何倍にもアップさせています。
旋律も美しく、ただ聴いているだけで涙が流れる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
歌詞の内容を見てみると、いつも一緒に幸せな日々を過ごしていたパートナーを失い、その想いを胸に抱えた情景を切なく歌い上げた楽曲です。
瞳をとじても現れる君の記憶
Your love forever
瞳をとじて 君を描くよ それだけでいい
たとえ季節が 僕を残して 色を変えようとも
記憶の中に君を探すよ それだけでいい
なくしたものを 越える強さを 君がくれたから
君がくれたから
出典: 瞳をとじて/作詞:平井堅 作曲:平井堅
たとえ世界に、季節に置いていかれようとも、自分の記憶から「君」を失うことはない、という強いメッセージが描かれています。
誰かをなくして悲しい思いをしても、それを乗り越える強さを「君」から学んだ、という内容。愛が人を強くするのですね。
何かに失望したり、ぽっかりと心に穴が開いたような時、思い切り泣きたい時にぜひ聴いていただきたい楽曲です!
第3位 片想いの切なさ「even if」
片想いの相手とバーで飲みながら、伝えられない切ない想いを歌った曲です。
君が僕のもの、と思える愛おしい時間
"たまたま見つけたんだ"ってさっき言ったけど
ほんとはずっと前から君を連れて来たかったんだ
キャンドルが優しく揺れる この店のカウンターで
君はうれしそうに 彼にもらった指輪を眺めてる
君の心に 僕の雫は落ちないけど
このバーボンとカシスソーダがなくなるまでは
君は 君は 僕のものだよね
出典: even if/作詞:平井堅 作曲:平井堅
きっと彼女が気にいる空間だろう、とずっと考えていたんでしょうね。
それを伝えることなく、彼女が他の誰かからもらった指輪を見つめる様子を眺める主人公...なんとも切ないですね。
バーボンを飲む主人公とカシスソーダを飲む彼女。具体的な描写が人物像を鮮明に想像させます。
お酒を飲み切らない間は、ふたりだけの時間、彼女が目を見て話す相手は僕だけ...と切ないながらも、この時間に愛おしさを感じる主人公の心情が伝わってきます。
鍵をかけて 終電を越えて 君がこの店から帰れないように
今はただ独りよがりだけど 本当の気持ちなんだ
君もいっそ酔ってしまえばいい そして彼のことを忘れちゃえばいい
だけど残りのバーボンをいま飲み干して 時計の針を気にした
出典: even if/作詞:平井堅 作曲:平井堅
本当の願望は、彼女に今のまま隣にいてほしいけれど、いざお酒を飲み干すと、ふと現実に戻って時計を見る、と主人公の葛藤がよく表れています。
第2位 ものごとの終わり「楽園」
平井堅がブレイクするきっかけとなった、彼の原点とも言える楽曲です。なかなかヒットに恵まれない中、歌手生命をかけて挑んだ楽曲とも言われています。
その歌詞を見てみると、他の楽曲が具体的な情景を描写しているのに対し、人によって解釈が変わる歌でもあります。
楽園の終わりと、心の揺らぎ
満たされた時間の中で
僕らは何が出来るだろう
遥か遠いあの記憶を抜け
僕らは何処へ行くのか
Do U know? 泣いてるあの Love song
今始まるすべてが Freak out! 優しさに孤独が
Can't U see? 夜空に Never Get Down
今僕らを包むよ Last Day 壊れ逝く時代に
出典: 楽園/作詞:阿閉真琴 作曲:中野雅仁
ふたりの「最後の日」を意識した描写です。
今までの幸せな時間は「楽園」だったけれど、これからふたりがどんな関係になっていくのかわからず。
今から新しい章が始まりそうだけれど、最後の日へと壊れていくようでもあり...
と、ポジティブな要素とネガティブな要素が揺らぎながら交錯する、不思議なテンションの歌詞が続きます。
心地よい英語が挟み込まれることで、歌詞が流れるように耳に入ってきます。
Let me down
あの楽園はもう消えたけど
今もここに朝は来る U & I 最後の日には
君とこんな風に身体を重ねていたい
出典: 楽園/作詞:阿閉真琴 作曲:中野雅仁