Suchmos
今日本で最も話題の若手バンドのひとつ
Suchmos(サチモス)は、2013年に神奈川県で結成されたバンドです。
日本人離れしたセンスや特殊なメンバー構成で注目を集め、2010年代後半の邦楽バンド界の流行を引っ張る存在として今日本で最も話題になっているバンドのひとつです。
商業的にも着実に実績を積み重ね、その作品は批評家からも高評価を得続けています。
様々な賞でも受賞を果たしており、その快進撃は留まるところを知りません。
Suchmosの音楽性
Suchmosの特筆すべき点は、なんといっても高評価を受け続けるその音楽性です。
ロックだけでなく、ヒップホップやR&B、アシッドジャズ、ソウルなど幅広いジャンルを柔軟に取り込んだ音楽性が彼らの最大の特徴となっています。
また、そんな洋楽のテイストをただ真似ただけではなく、彼らなりの解釈で日本の音楽の中に落とし込んだ点がSuchmosの高評価の最大のポイントです。
影響としてはジャミロクワイやディアンジェロ、アース・ウィンド・アンド・ファイヤーなどが公言されています。特にジャミロクワイについては、Suchmosが当初「和製ジャミロクワイ」のキャッチコピーで各メディアのプッシュを受けるなど、その影響を見ているリスナーも多いようですね。
ボーカルのYONCEは影響としてカート・コバーンやフレディー・マーキュリーなどロックシンガーを中心に挙げており、「シティポップ」と形容されるオシャレな音楽性が特徴的なSuchmosの楽曲の中にロックバンドらしい色を描いています。
代表曲「STAY TUNE」
Suchmosの人気を決定づけたヒット曲
Suchmosの曲の中でおそらく最も広く知られている代表曲が、彼らの人気が爆発するきっかけにもなった「STAY TUNE」でしょう。
「もう Good night」というフレーズがSNS等でブームになり、若い世代を中心にSuchmosの知名度が一気に高まりました。
また、サビの部分で無機質な空間が映し出されるMVの光景にジャミロクワイの「Virtual Insanity」のMVを重ねて見た人も多く、彼らが「和製ジャミロクワイ」と評されるきっかけが生まれました。
おそらく彼らの狙いの斜め上を行く注目のされ方をした「STAY TUNE」ですが、Suchmosの飛躍に大きく貢献した作品であることは間違いありません。
Suchmosのメンバー紹介
個性的な編成で独自の音楽を作り、奏で続けるSuchmos。
神奈川県出身者を中心に結成され、2017年9月13日現在の平均年齢は25~26歳ほどとなっています。
そんなメンバー6人について紹介していきます。
YONCE
ボーカルとしてフロントマンを務めるのが、「YONCE(よんす)」こと河西洋介です。
神奈川県出身・在住の彼は、家族などの影響で幼少期から洋楽を中心に幅広い音楽に触れ、その感性が育っていったという生い立ちを持ちます。
中学時代からギターを始め、最初はシンプルなロックをやっていたところで現在のSuchmosのメンバーたちと出会い、ブラックミュージックなどの影響を色濃く受けた彼らの曲に惹かれて現在の活動に至ります。
ボーカリストとしてスター性を持つことを重視しており、歌唱の面だけでなく立ち振る舞いやファッションに至るまで、多くの洋楽ロックシンガーの影響を公言しています。
TAIKING
TAIKING(タイキング)は、Suchmosのギターを務めています。
音楽学校で編曲や様々な楽器、機材の扱いを学んだ彼は、編曲家として活動していた時期もあるそうです。
Suchmosのサウンド面で大きく貢献しているメンバーです。
HSU
HSU(スー)は、Suchmosでベースパートを務めています。メンバーで最年長の現在28歳です。
ヒップホップバンド「SANABAGUN」の中心人物としても知られる彼は、幼少期からスティービー・ワンダーやジャミロクワイなどのファンク、ジャズを聴いて育ちました。
ベース専門雑誌ベース・マガジンで表紙を務めた際は、影響を公言しているジャミロクワイの元ベーシスト、スチュワート・ゼンダーとの対談が実現しています。