春らしい包み込むようなメロディー
2010年発売の27枚目のシングル
aikoの「向かいあわせ」は、2010年発売のaiko27枚目のシングルです。蒸し暑い夏をイメージさせる歌詞ですが、全体的には春を連想させる爽やかなミドルテンポの曲。
何度も繰り返し聴いているうちに、なぜか涙が出てきます。
ジャケットは、日本語のタイトルで古風なイメージがありながら、aikoの着ているビビッドな赤～オレンジ色のトップスが魅力たっぷり。
とってもかわいくて、どんな曲なのかワクワクしてきます。
「ダーリンは外国人」の映画主題歌
この曲は、「ダーリンは外国人」という映画の主題歌になっています。「ダーリンは外国人」はコミックが原作のコミカルなお話。
外国人の不思議な旦那との日常を、笑えるコメディーにしているおもしろいストーリーです。
井上真央主演の映画は、笑いあり涙あり。
ダーリンが日本人の感覚とはちょっとずれているところが面白い映画になっています。
歌詞を深読み☆
それではさっそく、歌詞の意味を考えていきましょう！他人と向かいあわせると気まずくなるもの。
では旦那と向かいあわせの状態を描いたであろう「向かいあわせ」の歌詞は、どういう状態を描いているのでしょうか？
いつも胸は苦しい 昨日とても嫌な夢も見た
誰にも言えないから飲み込んでしまうしかないよ
ちゃんと明日があるのなら
今日は終わらせないといけない
忘れていけない事を抱いて今夜眠ろう
出典: 向かいあわせ/作詞:AIKO 作曲:AIKO
幸せが溢れだす
嫌なことがあっても誰にも言えないことは誰にでもあるでしょう。
ここでは忘れていけない事とは、「愛」ではないでしょうか。
例え今日嫌なことがあっても、それをカバーできるような愛が根底にはあるということかもしれません。
出だしから幸せが溢れるだすようなメロディーが印象的です。
あなたは傷付き心が少し欠けた
あたしはあたしでとても不安なの
出典: 向かいあわせ/作詞:AIKO 作曲:AIKO
けんかして強い言葉を浴びせてしまったのでしょうか？そんなとき、相手を傷つけ、傷つけてしまった自分はどうしようもなく不安になります。
傷つけあって、お互いに心が砕けそうな状態が想像できます。
暑い坂を上ったとこ ためらわないで
キスをしてね 悩まないで 向かいあわせ
あぁ やだ...涙が出る
出典: 向かいあわせ/作詞:AIKO 作曲:AIKO
逃げ出せない現実を見つめるサビ
aikoはこの曲を作詞するとき、暑い日に坂を上りながらいろいろなことを想像して作ったそうです。
「暑い日に坂を上ったところで思い出す」という意味なのでしょうか。
けんかして仲直りした日に、どうしようもなくドキドキしたことがあるでしょうか？そんなシーンが目に浮かびます。
泣いていることを隠したいのに、向かいあってるから隠せなかった。きっとそういう状態なのでしょう。
サビの最後の部分では、実際にそういう体験がなくても、本当に涙が出そうになるほどじーんときます。
いつも手を繋ごう 流れてく時間にただ揺れよう
誰にも入れない部屋 二人で開けてみよう
出逢えたそれだけ あなたのその背中に
何度も見てるの 未来の奇跡を
出典: 向かいあわせ/作詞:AIKO 作曲:AIKO
なんだかんだあっても、2人の仲はとても良いようです。
他の人には入れない2人だけの世界に入ろうと語りかけます。2人が親密になっていくことが想像できます。
主人公はパートナーに未来を感じています。つまりこれからも一緒にいるであろう運命を感じているのです。
そして、奇跡のように一緒になることを願っているのでしょう。
