魅力をふりまく

普通の女の子

ミーハー ミーハー ミーハー ミーハー
いいじゃないの 悪くないもん
シブヤ シブヤ シブヤ シブヤ
楽しいこと もっとしたい
目ハート 目ハート 目ハート
めろめろよ 完全にもう
夢みたいな最新型のフィーバー

出典: オメカシ・フィーバー/作詞:児玉雨子 作曲:加藤肇

サビの解説の前に、続いては二番の歌詞をみていきましょう。

 主人公はどこにでもいる、至って普通の女の子なのです。

流行は何でも追いかけて取り入れたくなりますし、わくわくした可能性が感じられる渋谷が大好きです。

楽しいことを日々求めて、最新のものに熱中することで気分は高まります。

与えられる全ての刺激が彼女をときめかせ、興奮が収まりません。

頬を真っ赤に染めて、すっかり夢中になっているようです。

ロマンスの予感?

完璧なネイル見てー!
あちこちでハシャいじゃって
街に恋の予感を撒き散らした

あぁー真っ赤っ赤

出典: オメカシ・フィーバー/作詞:児玉雨子 作曲:加藤肇

ばっちり決まった指先のお洒落も皆に見て欲しくて仕方がありません。

無邪気に全力ではしゃぐ姿は、きらきらと輝いて魅力的にみえることでしょう。

そんな様子はきっと誰かの心を引きつけているはずです。

あこがれのあの人だって、きっと自分を見てくれているに違いありません。

「誰も見てないよ」って
ふたり近づいて
いや待って リップ全落ち
終了ー-

出典: オメカシ・フィーバー/作詞:児玉雨子 作曲:加藤肇

魅力的な姿で気を引く作戦は大成功です。

憧れの人との距離はぐんぐんと近づき、恋が今にも花開こうとしています。

人気のいない場所に二人。ロマンスの予感に心が躍ります。

ですが、ここでも問題発生です。

ばっちりメイクを決めたはずなのに、唇がすべて落ちてしまっています!

魅惑の口元で、完全にその心を射止めるはずが…作戦は大失敗。ムードは台無しです。

ここでも結局うまく行かない主人公。

コミカルに描かれる様子が、くすりと笑いを誘います。

求めているもの

思いを叫ぶ

ラルラ キランキラン チヤホヤ
もっともっとたくさん“なんか”が欲しい
Wow make a scene!

出典: オメカシ・フィーバー/作詞:児玉雨子 作曲:加藤肇

ここでサビをみていきましょう。

主人公の求めるもの、手に入れたいものについて歌われています。

いつも楽しげに輝いて、皆から慕われ愛されている。彼女が憧れる姿はそんな姿なのでしょう。

今の彼女はまだもの足りません。

もっと楽しいことが、心躍ることが、心から自分が満たされるような経験が欲しいのです。

英語の歌詞は「オメカシ」と「声を上げて騒ぐ」ことの両方を意味しています。

綺麗にめかし込んで自分を着飾って、外側の自分を満足させる。

それでも満たされない内側の自分、心の声を大声で叫ぶことで解放しているのです。

好きになりたい

わたしが好きなわたしだけを
好きになって
オメカシ・フィーバーしたいな

出典: オメカシ・フィーバー/作詞:児玉雨子 作曲:加藤肇

主人公はただ自分が好かれることを望んでいるわけではありません。

思い描く理想の姿、「胸を張って自分を好きだと言える」完璧な自分を好きになって欲しいのです。

そのためには追い求める理想の姿を我がものにしなくてはなりません。

自分で自分を愛するために、主人公は理想の姿に近づきたい。

これこそが主人公の本当の願いなのでしょう。

彼女が日々努力をするのは、自分のことを好きになる――自分に自信を持てるようになるためなのですね。