この曲はカミングアウトソングなのか?

以前から同性愛者なのではという噂があった槇原さんが「軒下のモンスター」の楽曲を手掛けるということは、自らが同性愛者であるとカミングアウトしたということなのではないかと話題になりました。

歌詞の「好きになる相手がみんなと僕は違うんだと」というところからも、ご自身が同性愛者だからこそわかる、非常にリアルで真に迫った悩みがこの曲の歌詞にはちりばめられていました

まだ正式な発表はされていませんが、そういった疑惑の中でこの「軒下のモンスター」をつくった槇原さんの意図はどのようなものなのでしょう。

軒先のモンスターというタイトルに込められた意味とは?

僕のこの恋はどうやら
上手くいきそうにない
わかってる そんなこと
誰よりもわかっているさ
だけど譫言のように
心は君の名を呼ぶから
ばれないように心の口を
必死に塞いでいる

出典: 軒下のモンスター/作詞:槇原敬之 作曲:槇原敬之

誰が誰を好きになったって個人の自由なのに、周りの目ばかり気にしてしまい自分が自分らしく生きれなくなってしまうこの世の中に対し、この「軒下のモンスター」はマイノリティが心の中に抱え込んでいるおさえきれない気持ちと、世間の人が自分をどう見ているかを掛け合わしてこのタイトルでは「モンスター」という言葉で表現されています。

すなわち、「マイノリティの抑えきれない気持ち」と「世間が自分をどう見ているか」を「モンスター」に例え、いっそ妖怪にでもなってしまいたいという気持ちも込められているのかもしれません。

槇原さんの歌詞は、自分らしく生きたいのに生きれない人への応援歌なのかもしれない

「みんなが同じではないといけない」という自分たちが自分たちに課した目に見えない縛りのせいで、私たちは、常識というものに縛られ、自分が自分らしく生きることができずにいます。

この世の中で、自分の気持ちを誰にも言えることなく、自分の中へ中へため込んでしまう人はすくなくないはずです。

しかし、槇原さんの曲はそんな人たちの気持ちを代弁するような歌詞だったり、自分らしく生きることの大切さや、このままでいいんだよと、あくまでも肯定的にマイノリティな人々をとらえ、元気づけているのです。

まとめ

ここまで槇原さんの「軒下のモンスター」の歌詞について紹介してきましたがいかがだったでしょうか?

シンガーソングライターである槇原さんは、彼自身マイノリティという立場で長年苦しみ続けた過去があったからこそ、同じようなことで悩んでいる人を勇気づける歌詞、共感できる歌詞を書き続けることができるのかもしれません。

槇原さんは、このように人を想って曲をつくるのだと歌詞を突き詰めていくうちにそう感じました。

長年多くの人に槇原さんご自身、そして槇原さんが生み出した数多くの楽曲が愛され続ける理由がそこにはあるように感じます。

私たちは多かれ少なかれ、誰にも言えない悩みを持っています

その悩み苦しみを代弁してくれるこの「軒下のモンスター」のような素敵な歌詞と出会えたら、震えるほど共感できる人もいるのかもしれませんし、長い間閉ざしてしまった心の隅っこに少なからず元気を与えてくれるのかもしれません。

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