ハチャメチャな曲が心地よい!
04 Limited Sazabys(フォー・リミテッド・サザビーズ)の「Galapagos」。
第一印象は、“とにかくハチャメチャ”です。
いろいろなサウンドが楽しく踊り出しているような曲。
しかしよく聴いてみるとメロディーの美しい部分もあり、ただのハチャメチャソングではないことが分かります。
ハチャメチャな部分とメロディーラインの綺麗な部分が見事にマッチして耳に心地よく届くのです。
今回は、聴けば聴くほど奥の深いフォーリミの「Galapagos」について特集していきたいと思います!
2018年リリース!アルバム「SOIL」収録曲
「Galapagos」は、2018年10月リリースのアルバム「SOIL」に収録されています。
若さあふれるフォーリミは、バラードに走ることなくやりたい音楽をこのアルバムに詰め込んだということ。
リスナーとしてもフォーリミに期待する音楽が存分に楽しめるアルバムとなっているのではないでしょうか。
タイトル「Galapagos」って?
「Galapagos」は「SOIL」の10曲目に入っています。
もちろん「Galapagos」の元々の意味は、イグアナがいることでも有名な「ガラパゴス諸島」のこと。
でも、タイトルの「Galapagos」は一体どういう意味なのでしょうか?
調べてみると、歌詞の意味を紐解くヒントが見つかりました。
ガラパゴス化(ガラパゴスか、Galapagosization)とは日本で生まれたビジネス用語のひとつで、孤立した環境(日本市場)で「最適化」が著しく進行すると、エリア外との互換性を失い孤立して取り残されるだけでなく、外部(外国)から適応性(汎用性)と生存能力(低価格)の高い種(製品・技術)が導入されると最終的に淘汰される危険に陥るという、進化論におけるガラパゴス諸島の生態系になぞらえた警句である。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ガラパゴス化
さらにここから、ガラケー(ガラパゴス携帯)という言葉が生まれたようです。
社会は、進化していく中で閉鎖的になってしまうことがあります。
現代社会の中で、なんとなくやりきれない気持ちになってしまうのもそのためなのかもしれません。
「Galapagos」は果たしてこのようなガラパゴス化した状況を歌った歌詞なのでしょうか?
「Galapagos」歌詞の意味を解釈
ノリの良いバンドサウンドとグサグサ刺さるラップを織り交ぜた曲調。
「Galapagos」はノリの良い曲なので、歌詞もきっとノリで作っているだろうと思う人も多いでしょう。
しかし「Galapagos」には、現代社会を風刺したような深い意味が隠されていると言われています。
一体どんな意味が隠されているのか、歌詞の意味を紐解いてみたいと思います。
誰のことを歌っているの?
she should be gone
she should be gone
出典: Galapagos/作詞:GEN 作曲:GEN
「彼女は行ってしまった方が良かった」と訳すことができるのでしょうか。
なんとなく自分に言い聞かせるような言い方です。
MVではお母さんについてコメディータッチに描かれていますが、彼女とはお母さんのことなのでしょうか?
これが誰なのか、リスナーには知る由がありません。
現代社会への疑問
混迷の時代 超え 探す
耳すます 正す 反比例を
根源の問いも そっぽ向いて
純潔ぶって そっと向いて
出典: Galapagos/作詞:GEN 作曲:GEN
戦いや戦争など様々なできごとを経験をしながらようやくたどり着いた現代。
今もなお正しい方向を探し求めています。
反比例とはそれぞれが違う方向に向かって進んでゆくこと。
つまり、「違う方向に向かう現代社会を正していこう」という意味なのかもしれません。
何か肝心なことを忘れようとしている現代社会。
街を歩く人々を見ながら、なんとなく何かが違うと感じている人は多いでしょう。
この歌詞は、きっとそのような現代社会への疑問を投げかけているのでしょう。
人々は肝心なことには目を向けようとせず、ただ綺麗な恰好をして流れに身を任せてゆくのです。
現代社会に生きる一員として、もっとしっかりしなきゃ!と思わせてくれる歌詞ですね。