MVは全てNYのマンハッタンで撮影されました。
いかにもTHEアメリカな風景が、SALUの行く道とマッチしています。
NYだけど浮く事もなく自然と溶け込んでいるSALU。
ファッションもアメリカンカジュアルっぽく、カラフルでカッコいいです。
頑張っている風ではないのにどことなくお洒落。
NYだって気おくれしない、そんなSALUのハイセンスさが良く出ています。
SALUの英語での演技も必見!
MVでは楽曲が一瞬中断し、SALUが電話で誰かと通話しているシーンに切り替わります。
そこでは英語で口論をしている様子。
ざっとストーリーを追ってみると、恋人からある女性について問い詰められているようです。
それに対して、苛立ちながら返しています。
「なんでもないよ、ただの仕事仲間だ。これが俺の仕事なんだよ。どうしてわかってくれないんだ!?」
最後は投げやりな言い方になっています。
「もう、いいよ」と。
もはや会話にならないほど、お互いの関係がもつれあっている事が伺えます。
いくら恋人とはいえ、仕事の事だとなかなか男性は折れる事ができないですからね。
2人でいる時、このような状況がずっと続いていたのでしょう。
恋人が、辛くて泣き続けていた様子も目に浮かびます。
このドラマの元になった歌詞はここ!
君は心がなくなりそうだと
あの日泣いて叫んでた
真夜中に出歩いて遊んでは
家に君をひとりにした
唯一の理解者
気付けばいつの間にか
君を苦しめていた俺
ひとりきり過ごす夜
こんなにも辛いの
今なら君の気持ちがわかる
本当に馬鹿でごめん
出典: WALK THIS WAY/作詞:SALU 作曲:JIGG
ドラマとなったシーンは、もう過去の話なんですね。
なげやりな口調で、相手の気持ちを理解しようとしなかった事を痛いほど感じているようです。
ちなみに
この口論の演技は「英語」で行われています。
NYらしさを追求し、ここまで拘りぬいた事がわかります。
SALUは約1年ほどシンガポールで生活していた事もあるそうなので、海外の生活には馴染みがあるのでしょう。
NYが舞台でも違和感を感じさせず、クールな仕上がりになっています。
MVから伝わる心情
NYといっても、タイムズスクエアあたりの超メジャーどころばかりで撮影されたわけではありません。
ブリッジが見える、マンハッタンの端。
コンクリートだらけの町中にある道。
子供たちが運動場を駆け回る学校のそば。
マンションの階段、毎晩同じ人がたむろしているようなクラブ。
NYでの生活のありふれたシーンを切り出しています。
そう、このタイトルにもある「道」にフォーカスしているのです。
様々な場所に移動し、様々な景色が流れています。
進んではいるけれど、頭から君の事が離れないという情景が伝わります。
映像ディレクターは?
映像ディレクターは、YUDAI MARUYAMA氏が手掛けています。
彼のオフィシャルサイトではこれまで手掛けた作品が一覧で掲載されています。
音楽以外にもTVCMなど、映像全般を多数手掛けていた事がわかります。
SALUにとってはお馴染みの、信頼できる映像ディレクターなのでしょう。
きっとNYという場所でも、素の彼そのものを見出して撮影する事ができたと思います。