”坊やたちが泣いちゃうわ”
『Big Boys Cry』は、2013年3月に発売された、安室奈美恵さん名義では40枚目となるシングルです。
『Beautiful』との両面シングルで、2曲とも、ご本人が出演されていた化粧品メーカーコーセーのCMソングでした。
20年以上にわたり、コラボしてきたというコーセーとのCM。
化粧品を通じても安室さんの歩んできた軌跡を見せてくれていました。
どの姿もとても美しかった安室さん。
同じファンデを塗ったら近づけるかな?あの口紅ほしい!など、あこがれを抱かずにはいられませんでした。
使われていた安室さんの歌も気になってチェックしたものです。本当に私たちみんなの歌姫でした。
海外クリエーターメンバーも参加
作詞、作曲ともに大勢の方が名前を連ねています。
Okajima Kanata=岡嶋かな多さんは、嵐や三浦大知さんなど数多くのアーティストに楽曲を提供されている方です。
また、ノルウェーの音楽クリエーターメンバーDsign Musicも参加。
難しいリリックとリズムで構成された音楽ですが、きっちり安室さんの世界観が構築されています。
かなりのリズム感が要求されているはずで、カラオケで歌おうとすると、オロオロしてしまいそう。
タイトルも誘惑的
タイトル『Big Boys Cry』は、直訳すると「大きな男の子たちが泣く』となります。
"Big Boy"は、例えば小さな男の子をお兄ちゃん扱いしたいときに、お母さんが使ったりします。
"Hey, you are a big boy! Can't you stop crying?"のような感じでしょうか。
「あなたはもうお兄ちゃんだよね?泣くのをやめられるかな?」と。
でも、この曲の場合は違います。
これは大人の男性を指している言葉ですが、この女性からすれば、おこちゃまに見えるということでしょうか。
安室さんにかかると、「坊やたちが泣いちゃうわ」と魅力的で誘惑的なタイトルに大変身です。
可愛くて魅惑的なMV

ご覧いただければ一目瞭然ですが、とても可愛くてPOPなMVなんです!
とにかく可愛い!
白いドレスバージョンはもちろん、ビビッドなピンクの衣装に身を包んだ安室さんもどちらも可愛い!
メロディーもPOPで、かといってイケイケなノリではなく、あくまで可愛いをベースに展開しています。
安室さんのカメラ目線も要チェック!むしろ視線がそらせなくなります。
たまに見せる挑戦的な目が、この曲の内容を予感させています。心がドキドキしてしまいます。
主人公はわがままな女性?
したいことしか、しないわ
I do what I want I do what I like
Pushing up right on it
'til them big boys cry
I do what I want I do what I like
Keep this party rocking
'til the end of time
出典: Big Boys Cry/作詞:Kanata Okajima,Nermin Harambasic,Anne Judith Wik,Ronny Svendsen,Hayley Aitken,Eirik Johansen,Jan Hallvard Larsen 作曲:Nermin Harambasic,Anne Judith Wik,Ronny Svendsen,Hayley Aitken,Eirik Johansen,Jan Hallvard Larsen
「私は私のしたいことしかしないわ」
「私は私の好きなことしかしないわ」
MVの可愛い笑顔とPOPな音楽に騙されそうになりますが、歌っている内容は冒頭からこんな感じです。
ええ、とってもわがままな女性のような気がしますよね。
「坊やたちが泣いちゃうまで、このまま突っ走るわ」と言い切っています。
「このパーティー、終わりまでこの最高のテンションで続けて」と。
"rock"には、格好良い、クールだという若者らしい使い方もあります。
ここではパーティーが楽しいという、高ぶった気持ちが表現されています。
ah ah ahと可愛い仕草で・・・
With a little ah, ah, ah
Just a little yeah, yeah, yeah
Little little ooh, ooh, ooh
'Til them Big Boys Cry
出典: Big Boys Cry/作詞:Kanata Okajima,Nermin Harambasic,Anne Judith Wik,Ronny Svendsen,Hayley Aitken,Eirik Johansen,Jan Hallvard Larsen 作曲:Nermin Harambasic,Anne Judith Wik,Ronny Svendsen,Hayley Aitken,Eirik Johansen,Jan Hallvard Larsen
MVでも歌でも、とても可愛いメロディーパートである、この部分。
安室さんの可愛い声が頭から離れなくなります。
しかし、歌っている内容はやはりわがまま?
「ちょっとだけ、少しだけだから、坊やたちが泣いちゃうまでだから」と。
泣いちゃうことなんて、なんとも思っていない、むしろ「いい気分だわ」という声が聞こえてきそうです!