Plug me in, I'm tired of dreaming
(気合いをいれてくれよ、夢見るのは疲れたんだ)
Light up something , it makes me fine
'(何かに火を灯してくれよ、それだけで十分なんだ)

出典: KiLLiNG ME/作詞:MAH 作曲:SiM

夢見続けても変わらない現状。

消耗しきった心は虫の息なのでしょう。

愛を受け取らないと生きている心地がしない。

でも、誰でもいい訳ではない。

君じゃないとダメなのに、いざ愛をもらってもすぐに心が空っぽになってしまう。

辛い恋愛をしたとき、このような気持ちになったことのある人は多いのかもしれません。

依存的で「幸せ」とは程遠い関係性に感じます。

君を求めてしまう

飢餓状態のように君を求める

When I'm down, your kissing makes me feel alive
(どん底にいる時、君のキスが生きた心地にさせる)
When I'm down, your smell makes me feel alive
(どん底にいる時、君の臭いが生きた心地にさせる)

出典: KiLLiNG ME/作詞:MAH 作曲:SiM

今の状況が辛くて堪らないのに、君から貰う愛で生きている実感を覚える…。

主人公の心は枯渇し、愛に飢え、愛を求め続けているのでしょう。

食料や水を求めるように。

「愛」を自ら生み出すことができない場合、どうしても「他者」から供給せざるを得ません。

この「愛」を生み出す力は、性格やメンタルの構造によるものがほとんど。

でも、「他者」から供給する「愛」は不完全で、食べ物のように消化され、排出されてしまうのです。

そうするとまた、飢餓状態になってしまいます。

だからこそ、本当に向き合うべきなのは自分自身。

「他者」から供給しているうちは依存がちになり、どうしてもいい関係性が築けず苦しみます。

とはいえ、これは客観的に見ているからこそいえることかもしれませんね。

当事者になると本当に辛くて、どうすればいいのか分からなくなってしまうはず。

君が狂わせた

【KiLLiNG ME(SiM)】歌詞を和訳して解釈!息苦しくてたまらないときは…どうしたらいい?の画像

Oh baby, stay with me
(ずっと側に居てくれよ)
Feel like I'm sinking down into the ground
(地面に沈んでいくような感覚だ)
You're killing me
(君は僕をおかしくさせる)

出典: KiLLiNG ME/作詞:MAH 作曲:SiM

君はずっと主人公のもとに居ることなく、別の誰かのもとへ帰って行ってしまいます。

そのたびに耐え難い苦痛に苛まれてきたことでしょう。

深い深い悲しみに満たされた心は生きている実感を失う…。

そして沈んでいく感覚…。

これらは絶望に対する比喩表現の一つとも考えられますが、深く解釈してみようと思います。

ひとつの解釈として参考にしていただけると嬉しいです。

人間は耐えられない状況に直面した時に「解離」という防衛本能が働くことがあります。

これは心理学用語のひとつ。

実際になってみないと理解しがたいのですが、気が遠くなり「生きている心地がしない」のだとか。

その際、空間が歪んだり、浮遊感を味わうこともあるのです。

そんな深い心理状態をこの歌詞ではリアルに表現している気がします。

まるで○○中毒のよう

まるで中毒症状

(someone) calls my name again
(誰かが俺を呼び続けている)
(don't push it) you're just waiting in vain
(やめてくれ、待っても無駄なんだ)
Because I'm flying with my girl, just go away
(俺は愛する君と空を飛んでいるんだから、邪魔しないでくれ)

出典: KiLLiNG ME/作詞:MAH 作曲:SiM

先ほどは切り落とす事を望んでいた翼。

やはり衝動が抑えきれず、本心とは別の行動をとってしまったようです。

その翼を使い、愛する君と愛を育む…。

まるで「中毒者」のような表現がされています。

これが、MVで「毒」と記載されていた意味。

「君」という中毒性を持つ「毒」に蝕まれ、自制心が効かなくなっているのです。

さらに表現はリアルなものとなってきます。

楽曲に込められた意味

It's already 4:19 p.m
(ほら、もう午後4時19分だ)
I'm ready to set fire to you
(君に火を灯す準備はできてる)
I want you know more about you
(君の事をもっと知りたい)
Feeling of someting makes me feel so alive
(この気持ちが俺を生きた心地にさせるんだ)

出典: KiLLiNG ME/作詞:MAH 作曲:SiM

この「午後4時19分」という時刻。

先ほどの「中毒」という表現から、とある意味が推測できます。

大麻に関する過去の事件で「午後4時20分」という時刻がキーワードとなっているのです。

この場に相応しくないため深く解説しませんが、要するに「君」は大麻のような存在ということ。

恋愛における自分の状態を「大麻中毒」と表現しているのでしょう。

ここまで表現されてきた「依存」や「幻覚」などは、ここから由来していたのですね。

歌詞では明かされない結末