地図の目的地とは
「流れ星」の歌詞を解説いたしました。
流れ星に喩えた意図は「君」の人生の儚さと輝きへの経緯です。
では曲の冒頭に現れる地図に示された目的地は何処でしょう。
おそらく今「君」が本当にいる世界。
死後の世界を信じるならばですが天国のようなもの。
「僕」もいずれはそこに逝く日が来るのですから。
現代人の多くは潜在的に唯物論者です。
死後の世界を本気で信じている方は実社会では浮いてしまいます。
そんな唯物論的な視点で世界を見ている私たちも夭逝した人のためには天国を創ってあげたいと切実に願う。
宗教観が曖昧と批判されようとも死んでしまった人には安らかに眠っていて欲しいと祈ります。
流れ星の行方は天国と呼ばれる場所であって欲しい。
私たちに可能な死んだ方へのせめてもの餞(はなむけ)の想いです。
都会では星が見えにくい世の中ですが晴れて空気が澄んでいる夜はできるだけ山沿いにゆき夜空を仰ぐ。
流れ星が現れたら死んだ人のことも想い出してください。
自分の願い事に忙しいかもしれません。
そんなときは消えた流れ星の行方を想像してあげてください。
想い出してあげられる限りその人は究極には死んでいません。
追憶の中で若い姿のまま生き続けることができるのです。
スピッツの「流れ星」はそんなことを私たちに想い出させてくれる名曲。
この曲をご紹介できて幸運でした。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
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