銀杏BOYZ、峯田和伸、そしてGOING STEADYを語る上で外せないのが『銀河鉄道の夜』ではないでしょうか。
銀杏BOYZの王道パンクロックサウンドとは一線を画す優しいメロディラインがとても印象的です。
一方で、強い主義主張を曲に詰め込んで撃ち放つのがパンクロックならば、この曲がベスト・オブ・パンクロックといえるでしょう。
元々はGOING STEADY発のこの曲、銀杏BOYZが峯田和伸ひとりになっても未だ歌われています。
銀杏BOYZバージョンの方がわずかにスローテンポで、よりしっとりとした余韻が残るイメージです。
聴き比べてみるのも面白いかもしれません!
文学作品と見紛う歌詞
ハロー 今 君に 素晴らしい世界が見えますか
出典: 銀河鉄道の夜/作詞:峯田和伸 作曲:峯田和伸
この一節だけで、二人の間に距離があることが分かります。
峯田和伸の歌詞の魅力は何といっても心情描写。
ダイレクトな言葉として書き表すことはどんなアーティストにもできることです。
しかし峯田の場合は情景描写を巧みに取り入れ、そこに少しずつ想いを織り交ぜて心情を表現します。
『銀河鉄道の夜』はまさに彼の魅力満載の曲なのです!
北風は吹雪くのを止め カシオペア輝いて
恋人たちは寄り添って 静かに歌うのでした
出典: 銀河鉄道の夜/作詞:峯田和伸 作曲:峯田和伸
絵本の読み聞かせのように美しいフレーズですね。
二人を祝福するかのように風が凪いで雲が晴れる幸せな光景。
しかしどこか他人事のように締めくくられています。
つまりここに描かれている二人は、自分と好きな人の二人ではないということです。
才能の暴力「銀杏BOYZ」の楽曲
峯田和伸が描く歌詞の世界観を中心としてご紹介しました。
一方で、銀杏BOYZの魅力は歌詞だけではありません。
歌詞の良さが引き立つ裏側には、サウンドの足し算引き算、あるいは掛け算や割り算の巧さがあるのです。
特に誰もの感情が昂ぶってしまうライブでは、銀杏BOYZの楽器隊の凄さを実感します。
峯田の感情と言葉を何よりも大切にした演奏も、銀杏BOYZの魅力なのです。
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第1位でご紹介した『銀河鉄道の夜』。
こちらはGOING STEADYバージョンですが、世界観はもちろん同一。
緻密すぎる歌詞をぜひ紐解いてください。
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こちらは第5位でご紹介した『BABY BABY』です。
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