要注目シンガーソングライター「iri」
ファッション業界も注目
耳の早いリスナーの間ではすでに評判の高いシンガーソングライターのiri(イリ)。
その歌声はすでにChloe、VALENTINOといったファッション業界をも魅了しています。
2017年のNike Women「わたしに驚け」キャンペーンソングの『Watashi』が記憶に新しいです。
一聴すると性別不明なスモーキーな歌声はまるでAmy Winehouseのよう。
3rdアルバム『Shade』
早くも2019年ベストアルバムと評判の高い3月6日リリースの3rdアルバム『Shade』。
国際ファッション専門職大学TVCMソングでお馴染みの『Only One』も収録されています。
特に注視したいのがリリース前からアナウンスされていた豪華プロデューサー陣です。
1stアルバムからiriの楽曲を手掛けるケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)。
さらにtofubeats、Grooveman Spot、STUTSなど垂涎もののアーティストが名を連ねています。
完全生産限定盤にはKYNEとのコラボTシャツが!
今回3つのリリース形態を取られた『Shade』。
初回限定盤にはMV&メイキング映像、そして台湾でのライブを収録した『iri in Taiwan』が付属。
しかしなんといっても注目は完全生産限定盤と銘打たれたCD+Tシャツセットです。
Tシャツのデザインは『life ep』のアートワークを手掛けたデザイナーのKYNE(キネ)。
Casa BRUTUS、AWA、Star Flyer、CHARI&COなどで80年代風ストリートガールを描く人気デザイナーです。
さらにタワーレコードでは20名限定の同デザインのパーカーの応募キャンペーンも実施しています。
Mondo Grosso大沢伸一プロデュース曲『Shade』
今回ピックアップするのは3rdアルバムのタイトル曲である『Shade』です。
プロデューサーはなんとMondo Grossoの大沢伸一。
iriのスモーキーな歌声を活かしたジャジーなピアノとミニマルなリズムが融合した奇跡のような1曲。
「僕」という一人称で綴られた男性目線の憂いのある歌詞とも見事にマッチしています。
これまでポジティブで癒しをテーマに曲作りをしてきたiri。
しかし『Shade』というタイトルに象徴されるように今作では自身の中にある影を表現しています。
美しい映像美に彩られた『Shade』のMV
全編台湾ロケのショートストーリー
まずはリリースに先駆け公開された『Shade』のMVを解説いたしましょう。
異国情緒あふれる短編映画のような耽美な世界観。
撮影は2018年のiri台湾公演の際に全編現地で撮影されています。
監督として共同クレジットされているのは丸山雄大&芳賀陽平。
この布陣は2017年に話題となったJJJの『HPN ft. 5lack』のMVと同じです。
丸山氏はiriの『Corner』『Only One』のMV監督としてもお馴染み。
さらに芳賀氏はミツメの『オブジェ』のMVの他、映画『Tropical』の監督としても知られています。
6人の出演者が演じる3つのストーリー
『Shade』のMVは6人の登場人物による3つ群像劇で構成されています。
キャスティングされているのは台湾を舞台に活躍する新世代のモデルたち。
物憂げな表情で孤独な日々を過ごす女性を演じるのはBecky。
iriの内面とシンクロするようなBeckyの演技から主要キャストであることが伺えます。
そして仲良さげに1日を過ごす様子を演じる3人組。
男性の1人はDAOKOの『同じ夜』のMVにも出演していた台湾在住日本人俳優のShohei。
もう1人のキャップにピアスが印象的な男性はJerryです。
Jerryは「PLATEAU STUDIO」というアパレルブランドを主催しています。
デニムジャケットに赤いスカートの可愛らしい女の子は東京でも活躍するモデルのBebe。
この3人が演じる役柄からは幼馴染のような三角関係を感じさせます。
そしてもっとも印象的なパンキッシュな2人組。
スキンヘッドのPiccoloはモデルの傍らバンドマン、スケーターとしての顔を持っているようです。
そしてブロンドの女性は台湾では様々な媒体に登場する人気モデルのSanです。