iri【Shade】MVを徹底解説！ディープな台湾を舞台にした映像に目が釘付け…現地のモデルも出演？

今回『Shade』を制作するにあたりiriは自分との対話を意識したと語っています。

そこに見えたのは自分の中の「陰」の部分です。

公開された『Shade』のMVからは2つのストーリーを予測することができます。

6人の物語が重なり合っていく一般的な群像劇。

もしくはBecky＝iriが思い浮かべる追想というストーリーです。

iriの発言から『Shade』が描いているのは自身の内面との対話の物語であることが推察されます。

PiccoloとSanの場面は漠然とした未来への怯え。

そしてBebe、Jerry、Shoheiは希望に満ち溢れていた過去の象徴です。

『Shade』の歌詞には過去と未来の夢を並列するような描写が散見されます。

未来への不安を抱えたとき、人がすがるのは過去の幸福な記憶です。

『Shade』の歌詞は不安の象徴である夜を乗り越え朝を迎える構成になっています。

それは自分の中にある「影」、つまりネガティブな感情を受け入れることです。

歌詞の中で主語である「僕」は「君」と夜明けの空、つまり未来を見たいと歌います。

「僕」と「君」は同化し「僕ら」になることでiriという1人の人格になるのではないでしょうか？

未来へのの不安に怯える現在の「僕」と未来への希望に満ちていた過去の「君」。

実際は過去の「君」は様々な不安を乗り越えた末に現在の「僕」に成長することができたのです。

だから今の不安も乗り越えることができる。

そんな希望を『Shade』を制作することでiriは見つけることができたのではないでしょうか？

今回はiriの3rdアルバムより『Shade』のMVを解説させていただきました。

ガイドブックには載らないであろう台湾のローカルな景色を映し出す映像美。

どこか懐かしさが漂う光景。

そこでiriは自身の内面との対話を行い不安を受け入れています。

観る人の数だけ解釈が広がりそうな『Shade』のMV。

フルバージョンは各種サブスクリプションサービスでご覧いただけます。

実は6人のキャストは最終的に友人であることが明かされるのです。

そしてラストBeckyが1人眺める光景とは？

ぜひご自身の目で震えるラストシーンを体感してみましょう。

3rdアルバム『Shade』の2曲目に収録される『Only One』。

小袋成彬率いるTokyo Recordingsが全面参加したハイクオリティな1曲です。

全編フランスで撮影されたハイセンスなMVは一見の価値があります。

声質、音楽性共にiriと共通点の多いのが次世代型シンガーソングライターの向井太一。

2018年の4thアルバム『PURE』は全国民必聴の名作です。

リードトラック『Pure』の解説記事も併せてぜひご覧ください。