アヴリル・ラヴィーン【What the Hell】和訳して歌詞を解釈!2人の関係はその後どうなる?の画像

So what if I go out on a million dates
Yeah yeah yeah yeah
You never call or listen to me anyway
Yeah yeah yeah yeah
I'd rather rage than sit around and wait all day
Yeah yeah yeah yeah
Don't get me wrong
I just need some time to play

出典: What the Hell/作詞:Avril Lavigne,Max Martin,Shellback 作曲:Max Martin,Shellback,Avril Lavigne

「だから何なの?」「誰かとミリオンのデートを重ねちゃいけないの?」

これまでの開き直りに拍車を掛けるような歌詞に聞こえますが、ここである変化に気付きます。

突き放してきた彼に対し、初めて自分から問い掛けているのです。

変化の兆しが見えた歌詞はやはり、次の言葉で新たな展開を迎えます。

「あなたはいつだって電話もくれないし、話も聞いてくれないんだもの」

「だったら、ただ待ってるより、遊びまくった方がマシ」

「意地悪してるわけじゃないのよ。そんな駆け引きも必要なんだから」

じゃじゃ馬という表現がぴったりだった、女の子の言葉と態度。

それらは、つれない彼に対する精いっぱいの駆け引き、強がりでもあったのです。

ハッピーエンドに

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You say that I'm messing with your head
Boy, I like messing in your bed
Yeah, I am messing with your head
When I'm messing with you in bed

出典: What the Hell/作詞:Avril Lavigne,Max Martin,Shellback 作曲:Max Martin,Shellback,Avril Lavigne

そしてついに、女の子は大胆な本心もさらけ出します。

「私のせいで『頭がどうにかなりそう』って言ったけどさ」

「私はベッドの上でおかしくなってみたいのよ」

とどめは、「私があなたをおかしくしてみせるわ」という歌詞

女の子が何を言おうとしているのかは、もはや説明するまでもありません。

結局のところ、彼女も彼のことが大好きなのでしょう。

2人の関係は、めでたく続くと思われます。

他愛のない恋のドラマを描いたパーティーチューン。

「What the Hell」を、そう言い表してしまえばそれまでです。

しかし、この曲は「自由に生きよう」という、アヴリル・ラヴィーンの哲学を感じさせます。

もちろん、彼をひたすら翻弄する内容の歌詞をキュートに歌いこなせるシンガーも、そういません。

「ポップロックのプリンセス」

そう呼ばれた彼女のキャラクターがあってこそ、成り立つ曲といえます。

原点回帰のアップビート

「Sk8er Boi」を彷彿

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アヴリル・ラヴィーンの持ち味といえば、キュートなポップロック。

例えば、2002年のデビューアルバム「Let go」からの2ndシングル「Sk8er Boi」(スケーターボーイ)。

あるいは、初のビルボードチャート1位に輝いた2007年のシングル「Girlfriend」

「What the Hell」は、そんなパワフルでキャッチーなナンバーを思い起こさせます。

2010年代に入り、改めて自らの原点に返った曲が「What the Hell」。 

ポップなサウンドは、曲作りにマックス・マーティンが参加したこともトピックでした。

Backstreet Boys「I Want it That Way」

ブリトニー・スピアーズ「...Baby One More Time」

最近では、テイラー・スウィフト「We Are Never Ever Getting Back Together」

これらの曲の作詞・作曲、プロデュースを手掛けた音楽家が、マックス・マーティンです。

古き良きポップソングへのオマージュと、メロディーを重視した曲作り。

それらを組み合わせた、バリエーション豊かなサウンド。

「What the Hell」にも、そうした彼の持ち味がよく表れています。

イントロのインパクト、キャッチーでエモーショナルなメロディー、ドラマティックな歌詞。どれを取っても完璧な音楽です。PVの出来映えも文句なし!

自分らしく

「知るわけないでしょ」

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アヴリル・ラヴィーンの音楽は、パンクロックのテイストを感じられる作品が少なくありません。

パワフルでありながらスピード感とキレのある、キャッチーなサウンド。

そんなサウンドによく似合う、開放的な歌詞の世界。

多くの作品に共通する「自分らしく」というメッセージは、パンクのスピリットそのものです。

そのスピリットが、歌の中だけではないことを象徴する逸話があります。

1970年代に誕生したパンクのアイコン、SEX PISTOLSについてコメントした彼女。

その中身は、「そんな古いもの、知るわけでないでしょ」というものでした。

彼女は、自らの音楽やイメージがパンクに縛られることを拒否したのです。

何事にもひるまず、ポリシーを貫き通すスタイルは、日本を含めた世界中のガールズのシンパシーを得ました。

もちろん、優れた声量と表現力が備わったボーカルも彼女の大きな魅力。

恵まれたルックスから、時代のファッションリーダーとしても注目されました。

まとめ

バラードの名曲

ハッピーチューンの「Girlfriend」に続くシングルは、感動的なバラードでした。

切なすぎる恋をキュートに歌い上げた「When You're Gone」

OTOKAKEライターが歌詞の意味を深く考察した記事に、目を通してみてください。

強がっていた主人公は彼を失ったときにどんな気持ちを抱くのか…。アヴリル・ラヴィーンの3rdアルバム「The Best Damn Thing」よりシングルカットされたバラード曲「When You're Gone」を紹介。独自に和訳しながら歌詞を読み解いていきます!