「書きかけの手紙」はどんな曲?
鬼束ちひろさんは、2000年2月に19歳でデビューしています。
2枚目のシングルとして発売された「月光」。
鬼束ちひろさんといえばこの曲という印象を抱いている方も多いのではないでしょうか。
ドラマの主題歌ということもありロングヒットを果たしています。
この曲の歌詞にある「腐敗」という言葉が、世の中に大きな衝撃と反響ももたらしました。
直感や詞の世界観なども重要視する傾向も。
2020年2月に発売されたアルバム「REQUIEM AND SILENCE」の14曲目に収録されています。
YouTubeの鬼束ちひろさん公式チャンネルでは、Music Premiumメンバーのみ視聴可能に。
鬼束ちひろさん自身の実話も含まれているのだそうです。
一体どのような世界が広がっているのでしょうか。
とても興味深いです。
過去の思い出
痛くて苦しかった経験
叱られれば泣いた事や 殴られれば正した事
教えられれば学んだ事も
痛いくらいに覚えているの
出典: 書きかけの手紙/作詞:鬼束ちひろ 作曲:鬼束ちひろ
ここでは、主人公の過去の記憶を歌っています。
幼少期のころから大人になってからの経験も含まれているでしょう。
叱られたり、ときには殴られたりもしたようです。
そのような経験から学んできたことがあるのでしょう。
人はうれしい体験も思い出に残りやすいです。
しかし、辛かったり悲しかったりした経験も忘れられないもの。
この歌詞の主人公にも、今でもはっきりと思い出せるくらいの印象深い経験があるようです。
くやしさや辛さ、悲しみが反動となり、主人公のエネルギーになっているのでしょう。
傷ついた経験
強くなれなくて傷ついた事も
出典: 書きかけの手紙/作詞:鬼束ちひろ 作曲:鬼束ちひろ
主人公の思い出はまだ続きます。
主人公は、批判や周りからの期待を背負う機会が多かったのかもしれません。
SNSなどでも投稿者に対し、見ず知らずの者から批判される場合があります。
そのような批判は、無視すればよい、受け流せばよいといった意見もあるでしょう。
しかしそうできない人も必ずいます。
発信者は軽い気持ちで送ったつもりでも、受けてはとても重く受け止めてしまうことも。
主人公も同じような経験をしたのかもしれません。
期待に応えられずつらかった経験
そうやれなくて謝った事も
出典: 書きかけの手紙/作詞:鬼束ちひろ 作曲:鬼束ちひろ
主人公は周りから期待をされていたようです。
「お前ならできる」といったことを言われたのかもしれません。
人によっては、自分の理想を相手に押し付けてくることもあります。
人の物事に対する価値観は人それぞれ。
しかし、つい自分の物差しで相手を判断してしまうこともあるかもしれません。
主人公は身の丈に合わないパフォーマンスを期待されたのでしょう。
頑張ってはみたけれど、やっぱりできなかった。
それも主人公にとっては、つらくてくやしい思い出なのでしょう。
「手紙」が書けない不甲斐なさ
「手紙」とは相手に送りたかったメッセージ
かなしい跡になる前に
手紙はいつだって書けないままで
出典: 書きかけの手紙/作詞:鬼束ちひろ 作曲:鬼束ちひろ