「Joker」が果たす役割

湘南乃風【Joker】歌詞を考察!デッカイ夢を掲げるジョーカー“湘南乃風”のスローガンここにあり!の画像

2009年4月8日発表、湘南乃風の通算4作目のアルバム湘南乃風~JOKER~」。

このアルバムのオープニング・ナンバー「Joker」の歌詞を考察します。

この曲「Joker」には湘南乃風が起こそうとするビッグバン的な夢や理想が描かれるのです。

身近な愛の問題から革命の夢まで様々な夢をスローガン風に掲げる彼らの姿が印象的でしょう。

湘南乃風の信条というものが曲の合間から透けてきます。

夢に向かってがむしゃらに邁進する姿が凛々しくてかっこいいでしょう。

私たちリスナーが湘南乃風に期待するアーティストとしての器の大きさを知ることができます。

曲、アルバムともに発表から10年以上のときを経てもまだ色褪せない彼らの夢。

革命というものは一日にして成功するのではなく、日々の生活の中で徐々に成し遂げられるものです。

まだまだこれからも聴き応えがある作品でい続けてくれる「Joker」。

この曲の歌詞を考察して湘南乃風の夢や信条を浮き彫りにいたしましょう。

それでは実際の歌詞をご覧ください。

「ジョーカー」は最高の切り札

逆境でこそ輝く湘南乃風

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We are Joker Wind of SHONAN

冗談じゃねぇぞ こんなんじゃねぇ
狂乱の音色 湘南だぜ
死ぬ程あびた 賞賛 罵声
困難が俺を Rah!

出典: Joker/作詞:湘南乃風 作曲:湘南乃風

歌い出しの歌詞です。

いきなり湘南乃風は「Joker」だと宣言します。

「Joker」には色々な意味がありますが、ここではトランプでの最高の切り札というものでしょう。

その後に湘南乃風をめぐる現実の苦難を歌い始めます。

様々な苦難があろうとも現状を覆す潜在能力が湘南乃風にはあると歌うのです。

自分たちの音楽を「狂乱」と評しますがこれほど的確な表現はないかもしれません。

湘南乃風の巻き込まれるような暴風のような音楽の正体は意識を「狂乱」させる魔術にありそうです。

彼らの活動への世間からの評価にも言及します。

湘南乃風はメジャー・デビュー以降、順調に活動を進めてメインストリームへ登場したように見えるでしょう。

しかし何せいかつい音楽と歌詞の世界には毀誉褒貶、色々な評価があって当然かもしれません。

それでも多くのファンを獲得して順調な音楽活動をしています。

しかし自分たちが望む成功とはもっともっとデカいものを指すのだとこの曲の歌詞で気付かされるのです。

現状には満足しないと歌う「Joker」の歌詞に、彼らの並々ならぬ自信と迫力を感じます。

逆境でこそ自分たちの力が発揮できる、そんな自負を歌い上げるのです。

「はみ出しもの」が世界を変える

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境界はねぇぞ Home&Away
"JOKER" を手に生涯賭け
デッカイ夢よ Come back again!!
湘南乃風… Rah!

出典: Joker/作詞:湘南乃風 作曲:湘南乃風

湘南乃風はどこででも闘う意志を宣言します。

彼らにはホームといえるワンマンライブの他にもフェスティバルなどのアウェイの状況があるのです。

どんなときにでも、どんな場所でも自分自身に偽りなく闘ってゆこうと歌います。

そんなときの彼らの武器ともいえるのが「ジョーカー」だというのです。

トランプの世界では「ジョーカー」は最高の切り札ですが、一方で番外の札とも呼ばれます。

「ジョーカー」とは規格外の力を発揮するのですが「ジョーカーを抜く」など「はみ出し」扱いです。

ババ抜きというゲームは単純に「ジョーカー」を「はみ出しもの」として嫌う遊びになっています。

この「はみ出しもの」だけれども最高の切り札である両者の性格に湘南乃風は賭けるのです。

彼らが掴もうとしているデカい夢の正体はもう少し先で見えてきます。

先を見ていきましょう。

愚か者は斬って捨てる

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Badda dan dat so Badda dan dat
バッサバッサ ブッた斬る"ボンクラ"
ブッ飛ばすか 乱世の覇者"Joker"
Badda dan dat so Badda dan dat
No.1が吠える"スローガン"
ブッ飛ばすか 乱世の覇者"Joker"

出典: Joker/作詞:湘南乃風 作曲:湘南乃風

最初の梵語のような言葉に驚かれるでしょう。

意味はないのにサビに使われている辺りが「Joker」の面目躍如です。

愚か者たちを斬りつけるというのですから穏やかではありません。

とはいえここでの愚か者たちとは市井の人々のことではないのです。

この先の歌詞との絡みを鑑みると愚か者たちとは為政者・権力者のこと。

今の腐敗した権力を打倒して乱世を制するのが「Joker」である湘南乃風なのだと歌います。

それは誇大妄想のようでさえあるのです。

しかし大袈裟であってもこうした想像力によって権力を打倒することこそアーティストの本分でしょう。

あるいは彼らにとって今の音楽シーンも我慢のならないものかもしれません。

フェイクがまかり通る世界ですからその乱世の中で本物のオレたちがNo.1になるのだといいます。

実際にこの曲を含むアルバム「湘南乃風 ~Joker~」はオリコンランキングで1位を獲得しました。

有言実行を絵に書いたように結果を残すのですからかっこいいでしょう。

バイカーとしての自負を歌詞に乗せて音楽界の覇者に成り上がるのです。

乱世を制する湘南乃風のスローガンの真意にさらに迫っていきます。

「レベル・ミュージック」の勝利

今はもう「限界」であること

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Yo! 切り札は俺ら Just like a Joker
革命戦線 Cross to di border
百戦錬磨 連覇する Member
とっくに限界超えて全開

出典: Joker/作詞:湘南乃風 作曲:湘南乃風