Paperback writer.
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出典: PAPERBACK WRITER/作詞:Lennon=McCartney 作曲:Lennon=McCartney
クライマックスはタイトルの繰り返しです。
「ペイパーバック・ライター」は不思議なことにオリジナル・アルバムには収録されません。
この時期は上述の通りアルバム「リバルバー」製作時です。
しかし「リボルバー」は比較的に硬質な作品が並ぶアルバムですので収録されなかったのでしょう。
イギリス・オリジナル・ベスト盤「オールディーズ」や後の「パスト・マスターズ」に収録されます。
「ペイパーバック・ライター」には初期のコーラス・ワークが随所で聴けるのです。
中期に至ったビートルズの印象とはかなり違っています。
「リボルバー」に収録されていたらかなり浮いたでしょう。
B面曲の「レイン」は中期ビートルズの香りが満ちています。
過渡期であったからこそ、A面とB面では曲調が異なっているのでしょう。
ライブバンドとしてのビートルズ
ビートルズはこの時期にライブ演奏をやめます。
スタジオ録音との乖離だけでなく度重なるツアーで疲弊したことなど様々な要素が考えられるのです。
しかしビートルズの本質のひとつはライブバンドであったことに求められると想います。
僅かなトラック数でも複雑な演奏をこなせたのはライブで鍛えた実力があってこそです。
近年はビートルズのたくさんのライブ演奏のブートレッグがCD化されています。
すべてを聴いた訳ではありませんが、時代を考えるとライブバンドとしての実力も相当なものでした。
「ゲット・バック・セッション」の最後にアップル・レコードの屋上でライブ演奏します。
「あの頃に戻れ」という掛け声のセッションで最後にたどり着いたのがライブ演奏でした。
ビートルズは自分たちの本質をライブに求めていたのかもしれません。
「ペイパーバック・ライター」は日本武道館公演でも披露されます。
ライブバンド・ビートルズの最後期の曲です。
さすがに精緻なレコーディングと較べると見劣る演奏だったよう。
時代の移り変わりの中で咲いた作品が「ペイパーバック・ライター」です。
若き日のポールの夢、皮肉な書き口、抜群のコーラス・ワーク。
聴きどころがいっぱいの作品です。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
OTOKAKEで振り返るビートルズの軌跡
「あの頃に戻れ」という掛け声
OTOKAKEにはビートルズの関連記事がたくさんあります。
中でもポールがジョンに宛てて「戻ってきて」と歌った曲「ゲット・バック」をご紹介。
バラバラになってしまったビートルズを再建したかったポールの想いがあふれます。
ぜひご覧ください。
ビートルズ【ゲット・バック】歌詞を和訳して解説!誰に戻ってきてほしい?登場人物に込められた意味って? - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
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