新EP「Lift Off」情報

今回紹介するForeign feat.YZERR&TijiJojoが収録されている「Lift Off」。

新しいこのEPは、BADHOP初の海外レコーディングでした。

海外というのは、ヒップホップの本場アメリカはロサンゼルス。

日本のラッパーでアメリカまでいってレコーディングしている人は少ないです。

ある程度ヒップホップで稼げていて、更に人脈がないとアメリカではできません

それなりの実績と人気がある彼らだからこそ、なし得たことですね。

今回の海外制作通して彼らは、自分達が今までやってきたことは間違っていなかったと確信したそうです。

環境もスタッフも一流のヒップホップの本場アメリカで彼らはどんな曲を作り上げたのでしょう。

この曲を聞けばその答えが見えてくるかもしれません。

Foreignはどんな曲?

セルフボースティングの曲

この曲を一言で表すなら、「自己顕示欲の塊」です。

これは悪いことではありません。

HIPHOPでは当たり前のように行われています。

曲で「俺はHIPHOPでこれだけ稼いだ」というのはボースティングといいます。

これはHIPHOPがアメリカの貧困層から生まれた文化だからです。

貧困層でまだ差別があった頃、HIPHOPという文化が生まれました。

そしてそのHIPHOPで稼いで成り上がっていく人は、ヒーローだったんです。

それを全面に押し出している曲になっています。

ヒップホップドリーム

先程も紹介しましたが、HIPHOPで成り上がるとヒーローのような扱いを受けます。

それぐらい難しいことであり、栄誉なことなのです。

今回の曲はセルフボースティングをしています。

それは裏を返すと、ヒップホップドリームを掴み取ったということです。

必死こいても売れていない人もいます。

しかし「売れればこんなに凄い生活ができるんだぜ」と曲で誇示するんです。

曲にすることによって、今頑張っている人やこれからラッパーを目指す人にを見せています。

まさに正義のヒーローといった感じです。

Foreignの歌詞解説

これでもかという程のボースティング

今回の曲はこれでもかという程、セルフボースティングが詰め込まれています。

自分の高級な洋服やアクセサリーを見せびらかしているのです。

「ここまでやらなくても」と思う人もいるでしょう。

しかしここまでやらないと夢がありません。

そこまで歌詞で書くことで、エンターテインメントとして昇華させているのです。

袖を通す流行りの服 yaya
頭からつま先まで yayaya
海の向こうから買う服 yaya
輸入したもの囲まれ yaya

出典: Foreign/Produced:Turbo&Wheezy

ヒップホップで稼いだ金で好きなものは買いまくるスタンスです。

彼らはそれが日本で買えなくも、海外で買っちゃいます。

一般人からしたら憧れますね。

ボースティングはそこまでやるからいいんです。

中途半端にボースティングをしても、あまり憧れられません。

突き抜けてこそです。

実力も人気も上位層

ただボースティングを見せつけられては、不快な人もいるでしょう。

しかし彼らはこれが許されています。

それは彼らに実力があるからです。

実力がなく、ただのお金持ちが同じようなことをしても意味がありません。

実力も人気もトップレベルだからこそ、このような曲を出す意味があるのです。

YZERRのパート