持ち物自慢
光るチェーン首元 着込むシャツはRaf Simons
出典: Foreign/Produced:Turbo&Wheezy
YZERRのヴァースは、ど頭からボースティングです。
このチェーンは18kでダイヤモンドが散りばめられている高級チェーン。
そしてシャツはラグジュアリーブランドとして、セレブからの支持も多いRaf Simonsです。
そのようなファッションでも、「自分達はたくさんお金を稼いでいるからできるんだぜ」ということ。
大半の人はそんなことできないので、「凄い」となります。
そしてそれに憧れてラッパーを目指す人もいるんです。
BADHOPはまだ若手ですが、ある意味日本の中でも指標になるような存在になりつつあります。
WheezyとTurboと作る曲 飛び越えた国境
出典: Foreign/Produced:Turbo&Wheezy
これは今回この曲が海外で制作されたものということです。
日本のラッパーの中では、海外制作をするのはまだ主流ではない。
そんな状況で「自分達はそれをやっちゃう」という、ある意味でのボースティングです。
国境を越えても自分達の音楽は通用するという解釈もできます。
プラダにルイ, シャネルのブーティー, サンローランのチェーン
タグは見ずに 買う女に金が尽きねえ
出典: Foreign/Produced:Turbo&Wheezy
値段のタグを見ずに、買い物をするなんて豪華ですね。
そんなことができるぐらい稼いでいるという誇示になります。
また稼ぎすぎて、寄ってくる女が尽きないというのも凄いです。
これもある意味でのボースティング。
この曲では、ほとんどボースティングしかしていません。
ここまで振り切れると逆に凄いですね。
アンチは無視!それが彼らのスタンス
狭い国で妬み愚痴るダサい奴は無理
Jordanの靴を履いて登るFUJI
出典: Foreign/Produced:Turbo&Wheezy
基本的に彼らはアンチは無視するというスタンスをとっています。
ラッパーに限らず、ステージに上がるような人はアンチがいるんです。
なかには、アンチに対抗する人もいます。
しかし対抗してしまうと、自分達の箔が落ちてしまう。
彼らはそう考えているんですね。
狭いコミュニティーで妬み嫉みをいう奴はダサい。
自分達はそんな奴相手にせず、高いスニーカー履いて好きなことをしていく。
そんなリリックになっています。
アンチなんて相手にしてもいいことない。
だから好きなことだけを考えて生きて行こうよという問いかけとも取れます。
TijiJojoのパート
5個の針回る時計
眺めてる世界中を
必要ならどこにいたって
国なんて跨いで注文
出典: Foreign/Produced:Turbo&Wheezy
いつどんなタイミングでも、欲しいものがあれば国を超えちゃう。
そんな日常の中でのボースティングです。
欲しいもののためなら、なんでもできてしまう。
そこまで欲望を剥き出しにできること自体がすごいです。
しかもそれをどんどん叶えてしまうのですから。
彼らのようになりたいと憧れる若手ラッパーもたくさんいます。
夢がありますね。
ベルボーイがドアを開けロビー 通され歩くAJ4
金を数え買う現金 ダイヤのチェーンなら一点物
グッチにプラダも新作入ったと電話が来たし買いに行こう
出典: Foreign/Produced:Turbo&Wheezy
この歌詞もYZERR同様、なんでも買えるというボースティングです。
新作が入ったと連絡がくるということは、かなりの顧客になっているということ。
こんなこと大半の人はできません。
ダイヤのチェーンなんて実物を見たことがない人も多いのでは?
もはや別次元の人です。
それほどヒップホップには夢があります。