「貴方が生きたLove Song」の歴史をたどる
玉置浩二は最初の共演者
「貴方が生きたLove Song」は1992年の作品。
作詞と作曲は共に、高橋真梨子と玉置浩二によって制作されています。
高橋真理子にとっては、20枚目のシングルでカップリング曲は「夕暮れにルージュ」。
高橋真理子はご存知の通り「ペトロ&カプリシャス」のメインボーカルとして脚光を浴びたシンガーですが、筆者はずっとメインシンガーは彼女一人だと思っていました。
先代に前野曜子がメインボーカルを務め、「別れの朝」がヒットしていたさなかのメインの交代だったようです。
高橋真理子がソロに転向してから、「貴方が生きたLove Song」は実は最初のコラボ作品。
これ以降も、2015年にカバーアルバムをリリースするまで、誰とも共演をしていません。
TV番組エンディングテーマ
「貴方が生きたLove Song」はTBS系のバラエティ番組「ムーブ」のエンディングテーマとして起用されていました。
このバラエティ番組は、1992年10月から1993年9月まで放送されており、「貴方が生きたLove Song」は1992年12月の月間エンディングでした。
月曜から木曜までの19:00~19:45までの45分間を毎日入れ替わりのホストが務める人気のバラエティ番組でした。
高橋真理子の編曲者「林有三」
デビュー以来意欲的に活動をしてきた高橋真梨子の様なシンガーソングライターにとって、楽曲の仕上げを決める編曲家はかなり重要な位置を占めています。
世間ではあまり注目もされませんが、筆者自身ミュージシャンだったこともあって、アレンジャー「林有三」にちょっと触れさせていただきます。
もともと山下達彦や角松敏生のキーボード担当をしていましたが、この頃から高橋真梨子、郷ひろみ、谷村有美、テレサテンなど数々の有名歌手のアレンジを担当することとなります。
島田歌穂、阿川泰子、和田アキ子などのコンサートツアーにも参加。高橋真梨子のベストアルバムにも数多く編曲を手掛けた作品があります。
クラッシック、ジャズ、映画音楽、ハウス、レゲエ、クラブミュージックなどにも精通したマルチ音楽センスを持つ林有三の貢献は、シンガーの成功に欠かせないエッセンスですよ。
これからはアレンジャーにもちょっと注目してみてください。
2人目の共演者は俳優・火野正平
37年の長い音楽人生で、2人目の共演者となった火野正平。
高橋真理子のカバーアルバムのコラボレーションは、2015年5月にリリースされています。
「ClaChic -クラシック-」というタイトルで、1959年から1981年までの高橋真理子の名曲が収録されているアルバム。
原曲よりもテンポを落とし、ピアノやストリングスといったアコースティックな楽器をバックにリアレンジされたシックバージョンに仕上げられています。
このアルバムへの想い入れは、大人が聴ける音楽を提供したいというのが狙い。プロデューサーで夫のヘンリー広瀬は、ゆったり聞ける音楽を意識して音作りをしたと語っています。
New Best Album「the best ~STANDARDS~」2018.03.07 Release
高橋真理子は、セルフカバーのアルバムをたくさんリリースしていますが、今回発売された2018年版のアルバムは45周年を記念した全50曲を収録する豪華バージョン。
2000年にリリースされた「The Best」、2004年に改定版として発売された「the best~new edition~」からよりすぐりの楽曲をチョイス。
全曲リマスタリングされた楽曲は、原曲の形をとどめつつもフレッシュなサウンドが特徴。
玉置浩二とのコラボ「貴方が生きたLove Song」ももちろん収録されています。
ディスクは3枚に構成されていますので、一部の収録曲をご紹介します。
収録曲
DISC-1
1.桃色吐息
2.連絡
3.ランナー
4.遥かな人へ
5.ハート&ハード〜時には強く時には優しく
6.出逢いに帰らせて
7.枯れない花
8.蜃気楼
9.無伴奏
10.恋ことば
11.貴方が生きたLove Song
12.say my name
13.Painter〜アグリジェントへ戻りたい
14.オレンヂ
15.アナタの横顔
16.for you...
17.グランパ
出典: http://www.the-musix.com/mariko/news/index.html#katharsis
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