コブクロの「桜」のストーリーは寒い冬から始まる

自分自身の恋愛と向き合うための歌!?コブクロの「桜」の歌詞の意味を紐解くの画像

コブクロの歌う「桜」には主人公が別れた恋人の幸せを祈る自分を春を待つ桜に例えて歌われています。

冬の寒さの厳しさを、失恋をした主人公の心境と重ね、その冬を乗り越えて花を咲かせる桜として書かれています。

また、桜の散りゆく様を失恋を乗り越え思い出へと変えていく前向きな心情に例えられて歌われています。

そんな桜の歌詞の詳細の意味を紐解いていきましょう。

コブクロの「桜」の歌詞の意味

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名もない花には名前を付けましょう この世に一つしかない
冬の寒さに打ちひしがれないように 誰かの声でまた起き上がれるように

出典: 桜/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

桜というタイトルの曲なのに”名もない花には名前を付けましょう”という出だしから始まります。

これはどういう意味になるのでしょう?

ここでの花というのは桜をさしているのではなく、主人公の恋心を1輪の花に例えて歌われているのではないでしょうか。

失恋をしてしまった主人公の心は冬の寒さと同じくらいに冷たくなってしまっています。

そんな自分でももう一度、花を咲かすことができるように、最初に名前を付けておきましょうという意味として受け取ることができます。

「花を咲かす」というのはもう一度「恋愛をするため」という解釈になりますね。

土の中で眠る命のかたまり アスファルト押しのけて
会うたびにいつも 会えない時の寂しさ
分けあう二人 太陽と月のようで

出典: 桜/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

”土の中で眠る命のかたまり”というのはチューリップなどの花をイメージするとわかりやすいと思います。

チューリップは球根を土の中へ植えて、育っていくのをじっと待ちますが、その光景とこのフレーズを重なり合わせているのではないでしょうか。

チューリップが育つと球根から芽が出ますが、地上へと芽を出すまでには時間がかかります。

その様子は2人の男女が出会うまでの時間を連想できますが、やっと芽が出てきたことで、土の中の「球根」と成長していく「芽」を「太陽」と「月」に例えているという解釈でいいのでしょうか。

一般的には「太陽」と「月」が出会うことはないといわれていますが、ここではその理由としてさみしさを分け合っているからだと受け取れます。

実のならない花も 蕾のまま散る花も
あなたと誰かのこれからを 春の風を浴びて見てる

出典: 桜/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

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花は全てが開花できるわけではなく、実のならない花も、蕾のまま散っていく花もあります。

それを恋愛に例えて考えると、恋が実ることもあれば、実らない恋だってある、相手への気持ちが膨らんだまま散っていく恋だってありますよね。

そんな全ての光景を春の風を浴びながら見ているのがこの曲のタイトルである「桜」として考えられる気がします。

桜の花びら散るたびに 届かぬ思いがまた一つ
涙と笑顔に消されてく そしてまた大人になった
追いかけるだけの悲しみは 強く清らかな悲しみは
いつまでも変わることの無い
無くさないで 君の中に 咲く Love…

出典: 桜/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

サビにはいり、桜の花が散っていく光景と、想いが届かずに失恋をした人物を重なり合わせています。

ただ、”そしてまた大人になった”というフレーズからは後ろ向きに捉えるのではなく、失恋をすることでまた一つ成長をしたと前向きに捉えているのだと思います。

実らなかった恋をけなすのではなく、その実らなかった恋の悲しみは強く清らかであり、この先もかわることがないのだから、

いつまでもその心を忘れないでほしい、というメッセージが込められているように感じられました。

街の中見かけた君は寂しげに 人ごみに紛れてた
あの頃の 澄んだ瞳の奥の輝き 時の速さに汚されてしまわぬように

何も話さないで 言葉にならないはずさ
流した涙は雨となり 僕の心の傷いやす

出典: 桜/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

失恋を経験して少し大人になった主人公は、ある日街の中で叶わなかった恋愛の相手である女性と再会します。

その姿は寂しげに人混みに紛れているようでした。

その時主人公が感じたのは、以前までの彼女の瞳の輝きが汚されてしまうのではないかという不安感。

そんな彼女に「何も話さないで」とやさしく接してあげる主人公。

彼女はただ泣くばかりでしたが、その涙は主人公の心を癒やしていくのでした。

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人はみな 心の岸辺に 手放したくない花がある
それはたくましい花じゃなく 儚く揺れる 一輪花
花びらの数と同じだけ 生きていく強さを感じる
嵐 吹く 風に打たれても やまない雨は無いはずと

出典: 桜/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

ここで2番のサビに入りますが、同じメロディーラインでありながら1番とは全く異なる歌詞が割り当てられています。

心の岸辺にある手放したくない花というのは何を意味するのでしょうか?

プライドのようなものを連想しますが、ここでは「純粋な心」「正直な心」のようなニュアンスとして捉えることができる気がします。

その純粋な心が必ずしもたくましいとは限りませんが、一輪の花のように儚く揺れ

そこには生きていく強さをも感じることができるのです。

そしてどんなに雨や風に打たれようともなくなることはないのだと伝えているのではないでしょうか。

桜の花びら散るたびに 届かぬ思いがまた一つ
涙と笑顔に消されてく そしてまた大人になった
追いかけるだけの悲しみは 強く清らかな悲しみは
いつまでも変わることの無い
君の中に 僕の中に 咲く Love…

出典: 桜/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎