歌詞の中に様々な色が出て来ます。赤、オレンジ、空色…。それにシンクロしているのかのように場面は矢継ぎ早に変化します。
メンバーの衣装も。シリアスな歌詞に比べコミカルな展開ですけど、不思議と違和感がありません。「溶け合ってしまえばいいさ」。
いつの間にか奇妙な統一感、一体感が生まれています。アナタの心を鷲掴みにして離さないこのグループの魅力のひとつではないでしょうか?
「シンクロニシカ」歌詞
人は身勝手なもので、ついつい「無いものねだり」をしてしまいます。
自分が満たされていないと、それを持っている隣の人がうらやましく、ねたみの感情さえ生まれて来ます。
でも一歩引いて考えてみましょう。隣の人が持っていないものを持っているのに気づかないのは、アナタだけなのかもしれませんよ。
隣の花が赤くはないか?
尾びれも背びれも持っていないんだ
最初から
出典: シンクロニシカ/作詞:雫 作曲:雫
3位 人魚
2016年11月、大手CDショップ限定発売のEP「骨抜きE.P.」から
まったりとくつろぎながら聴くと判るのですが、この曲は「ポップス歌謡演歌」みたいなメロディを持っていると思います。
途中でこぶしも回ってるし。
アンデルセン童話の「人魚姫」になぞらえて自分を憐れんでいるのでしょうけれど、童話のような悲壮感はそこにはありません。
あくまでも明るく、スキップを踏むようなリズムに彩られて、明日新しい幸せをまた見つけに行く。
彼女らが奏でる希望に満ちあふれた音にきっとアナタも力をもらうことでしょう。
「人魚」MV
人魚と金魚…、ちょっと洒落た言葉遊びに長けた雫ちゃん。歌詞の内容通り、水のイメージが映像に付いてきている感じがします。
後半はメンバー全員プールに飛び込んで、カラダ張ってますね。だけど「ああ楽器がもったいないな…」なんて思ったりもします。
「人魚」歌詞
愛するあの人が振り向いてくれない…。こんな哀しくやり切れないことはありませんね。
「何故、どうして、こんなに想っているのに!」やがて愛情は憎しみへと変わってしまうかもしれません。
でも、与え続けましょう、愛するあの人に惜しみない愛情を。繰り返せば何時しか、それが喜びに変わる日がくるかも…。
まあ、もしかしたら人生で一番難しいことなのかもしれませんが。
ああ灰になってしまった
貰った花は既に枯れていた
愛を簡単に言う最低の人
最低の人
出典: 人魚/作詞:雫 作曲:雫
2位 エレクトリック・パブリック
1stフルアルバム「全知全能」から。
リズムは縦ノリから横ノリへ、そしてまた縦ノリへ。「Blight」と「最愛」言葉の韻を踏んだサビが印象的です。
美味しく瞬殺のブレイクも。
そしていつの間にか突然訪れるエンディング…。雫ちゃんに悩殺プログラムを心にインプットされて行きます。
でもそれは時に優しく時にサディスティックに、味気無いデジタルじゃなくて情感に満ちたエモーションなのですね。
しかしまあ、心憎いほど計算し尽くされてます。
「エレクトリック・パブリック」MV
おじさんの哀しい性で、OLの制服を着て歌う雫ちゃんを見て「ああこんなオフィスで働きたいなぁ❤」と。
コスプレ万歳!ここは素直に叫びたいと思います。でも正義の味方って設定なんですね、雫ちゃん。ドロンジョ様みたいだけど。
「エレクトリック・パブリック」歌詞
恋人が時に、異様にウザったく感じる時があるかもしれません。何度も電話してきたり。
大量にメール打ってきたり、「アタシ忙しいんだから!」冷たくあしらいたくなっても無理もありません。
でもですね、男という生き物はだいたい「かまってちゃん」なのですよ。大目にみてください。
知らず知らずのうちに、きっと彼はアナタにその埋め合わせをしている筈ですから。