月日が経っても心を開いてくれない。
隣にいても、相手の心はまだ孤独のままなのでしょう。
支えてくれる人も、涙を拭いてくれる人もいるけど、頼れない。
心を見せることを恐れているのです。
誰かに涙を零すところも見せたくないのです。
ですが一人で耐える姿を見るのは、とても苦しいでしょう。
力になってあげたい、安心させてあげたいと思うのではないでしょうか。
相手の隣からいなくならないことを、相手に信じてほしいのです。
隣にいる
見せない
眠れない 静かな夜 月のシルエット
哀しみを 隠したまま 君が笑った
傷跡がまだ イタくて泣いてたんだね
出典: Love is Here/作詞:yasu 作曲:yasu
静かで暗い時間は物思いに耽ることも多いでしょう。
思い出したくない過去を思い出して泣く日もあるのではないでしょうか。
つらい気持ちを誰かに言えばスッキリすると耳にしても、実際に話すことは憚れます。
ましてや聞いて楽しくない話だと理解しているからこそ言えないこともあるのです。
しかし我慢していても顔に出ることもあります。
笑っているけど、雰囲気が違ったり目元が腫れていると分かるものです。
泣いていたことに、胸が苦しくなることもあるのではないでしょうか。
本当の
君が望むなら 呼びかけ続けるよ
見せ掛けじゃなくて 夢じゃなくて
本当の君に逢いたくて
出典: Love is Here/作詞:yasu 作曲:yasu
消えそうになる人ほど、声をかけるほうがいいとされます。
そして自分が見えなくなっている人にこそ、声をかけた方が良いのです。
心の傷は時にその人本来の良さを壊してしまいます。
しかし本人がそれを気づくことは少ないのです。
隣にいて相手を見続け思っていたからこそ気づいていることもあります。
本当の相手に会えるように、何度も相手の名前を呼ぶのでしょう。
現実に相手の隣にいる人はいるのだと伝えたくて。
こんな風に自分を思ってくれる人がいると嬉しくなります。
声
口づけても 口づけても
心に響かない
一人で 泣かないで
ほら耳をすませば聞こえる
僕の声 君を呼んで すぐ傍に…
出典: Love is Here/作詞:yasu 作曲:yasu
触れ合うことで一人ではないと実感することがあります。
心閉ざした人に寄り添い続けるのは根気がいることでしょう。
しかし好きな人を放っておけないと思うでしょう。
心に届かなくても、せめて隣に誰かいることだけは分かってほしい。
大事な人の心を優しく包みたいと思っている人もいるのです。
涙を受け止めるから抱え込まないでほしい。
声をかけている自分の声に気づいて、一人じゃないよと伝えたい。
隣にいる人に気づけたら、歩き出せるのではないでしょうか。
ちぐはぐ
誰かに逢いたいのに
一人になりたかったんだね
望まないとしても 差し伸べ続けるよ
出典: Love is Here/作詞:yasu 作曲:yasu
一人は寂しいと思うものですが、傷を負った人は会うことを恐れます。
傷つけたくないと同時に傷つけられたくないと自己防衛をしてしまうのです。
だからこそ深く関わろうとしなかったり、対人関係もうまくいかないこともあります。
ですがやはり放っておけないと思う人や、癒したいと寄り添おうとする人は必ずいるのです。
好きな人だからこそ寄り添いたい、苦しみから助けたいと思うのでしょう。
相手が望まれてなくても手を差し伸べるのは、見放したらきっと本当に孤独に苛まれるから。
そんな相手を好きだからこそ救いたいと思うのでしょう。
いつか笑って生きられることを願っているからです。