傷ついても良いから側にいたかった
キスだけでいけそうなの
傷だらけになるとしても
キスだけでここにきたの
やるせないね やる気ないね?
お前今日は女だから 今日は女だから
ちょっと 忍ばせているでしょう
お前今日も女だから 今日も女だから
そっと 触れていたい
出典: キスだけで/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
女性は「直接的に愛し合うことができなくても、キスだけで良いからしたい。」と男性にせがんでいます。
独りよがりな欲求なのかも…と女性は思いながらも、勇気を出して男性の元へ訪れたのでしょう。
「嫌われてしまうかもしれない」という恐れもあるのかもしれません。
女性はそういった行為無しでも、相手は自分を必要としてくれるだろうか?と思っていることが伝わります。
果たして、男性の反応はどんなものなのでしょうか。
後半からはあいみょんさんがハスキーな声で歌うパートです。
ここで、「女」にもう一つ意味があることに気づくでしょう。
本来の性別である「女」という意味です。
男性は「例え、直接愛し合うことができなくてもお前は自分にとって女だよ」と返事をしているのです。
「女」は「自分の大事な人」と置き換えても良さそうです。
幸いにも男性は女性を追い返すような酷い人物ではなかったと分かりますね。
彼には決して欲望が無いわけではありません。
でも、相手の体のことを考えて、気持ちを潜ませているのです。紳士ですね。
眠れない夜を過ごしている理由とは
お互いを求める気持ち
待ち構えていても
歪んでく 乾いてく
急がなくちゃ
キスだけでいけそうなの?
傷つけてもかまわないの?
キスだけでここにきたの?
やるせないね 眠れないね
出典: キスだけで/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
男性は女性の「キスしたい」という欲求に応えようとします。
相手の健気な気持ちを聞いて、余計に愛しさが募りますがグッとこらえて触れているのではないでしょうか。
そんなに自分のことを求めてくれているのだと実感して、彼女への想いは更に深まっていそうです。
もしかするとお互いに、本当はしたいなと思っているけれど、できないというもどかしい気持ちを抱えているのかも。
悶々としてしまい、二人は寝れない夜を過ごすことになりました。
生々しくなりがちなテーマですが、不思議とそんな風に感じないのがすごいですね。
二人で過ごす夜
背中合わせの夜
心臓泣かせの夜
重なり合いたい気持ちをまたいで
抱きしめて
キスだけで
私今日は女だから お前今日は女だから
いつも女だから いつも女だから
今日も2人だから
出典: キスだけで/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
抱きしめ合いキスをして、二人は背中合わせに眠ります。
背中越しに相手の温もりや匂いを感じて、胸はドキドキが止まらない…
愛し合いたい気持ちを押し殺しながら過ごす長い夜。
カップルには結構良くあるシチュエーションかもしれません。
最後に、二人は気持ちを確かめ合います。
たとえできなくても、二人はお互いの存在が大事なのだと。
思わず羨ましくなるような思いやりのある関係性ですね。
まとめ
愛し合う男女を描いた物語
まず、この楽曲の最大のポイントとしてあげたいのが「愛し合う男女」という部分です。
女性目線の歌詞を菅田将暉さんが歌い、男性目線の歌詞をあいみょんさんが歌い上げています。
本来ならば自分の性別で歌うことの多いデュエットですが、あえて逆にすることでより感情が入ってくるようです。
さて、この楽曲のポイントである「愛し合う男女」というキーワード。
『キスだけで』に込められた「愛」は、交わればいいというような簡単なものではありません。
もっと複雑で苦しいものなのだということが楽曲を通して理解できるでしょう。
考えさせられる歌詞には自分の欲望のままに動くだけでは「愛し合う」とはならないのだと感じます。
つまり「好き」という感情だけでは「愛」には届かないのでしょう。
お互いのことを考えたり、我慢や無理をしてすれ違ったり。
しかしやっぱり「好き」だから、嫌だと感じる部分も受け止められるのでしょう。
そのような「愛」をこの楽曲からは読み取ることができます。
重要なワード
私今日は女だから お前今日は女だから
いつも女だから
出典: キスだけで/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん