目がくらむ程に眩しかった
始まりは突然 嵐になる
吸い寄せられてくキミの瞳
初めて感じた衝動

全部 心覗いてみたくなる
まだ見たことの無い 本当の心を教えてよ

出典: BLAZING/作詞:MARiA 作曲:toku

暗闇に突然強い光が差したような、眩しさを感じる出だしです。

物語はのように激しく、さまざまなものを巻き込んで始まっていきます。

「キミ」との出会いはとても衝撃的で、その瞳から目をそらすことができません。

「Gレコ」のベルリとアイーダの出会いのシーンが思い浮かぶ歌詞ですね。

「Gレコ」のキャラクターは、それぞれ心の中に人には言えない想いを抱えています。

中には正直に何でも話すことができるキャラクターもいます。

しかしほとんどは、なかなか自分をさらけ出すことができないでいるのです。

そんなキャラクターに対して、歌詞の中では「本当の心教えてよ」と言っています。

キャラクターたちがだんだんと心を通わせていく展開が予想できるはずです。

物語序盤では、これを言っているのはベルリなのかな、と思えます。

しかしベルリの心の中にも、なかなか人には言えない葛藤や迷いがあることがわかってきます。

そんなベルリの心の中を覗くのは誰なのか、考えてみると面白いですよ。

どこまでも飛んでいける

いくつもの星の名前知って キミとボクは出会った 幼い日
宇宙(ソラ)見上げては祈ってた 僕は飛ぶ
この胸に生まれた 想いチカラに変わる
キミとならどこまでも行ける 未来導く光になれ

出典: BLAZING/作詞:MARiA 作曲:toku

スピード感の増すサビでは、宇宙に関連する言葉が出てきます。

「星」や「宇宙」、「光」という言葉に「ガンダム」らしさを感じますね。

また、「僕は飛ぶ」という歌詞は、モビルスーツに乗るベルリの姿を連想させます。

自分の中に生まれた「想い」は、前に進んでいく「チカラ」となります。

守りたい「キミ」のためだったらどこまでも飛んでいけるという、前向きな気持ちを感じる歌詞。

「未来導く光」という言葉からも、彼らが進んでいく先に未来があるという希望を感じます。

逃げたくなる時もあるけれど

間違えることが怖くなって
逃げだしたくなる そんな時は
この手が覚えてる 握った体温を
胸に刻んで 走り出して

キミと 見に行こう新しい世界
何が待っていても 生きていく意味を知ったから

出典: BLAZING/作詞:MARiA 作曲:toku

「Gレコ」の序盤は平和な時代や学生たちの明るさが目立ちます。

しかし物語が進むにつれ、人の生死を目の当たりにすることでベルリの中にも迷いが生まれます。

初めて人の命を奪ってしまったことを自覚したとき、ベルリは何を感じたのでしょうか。

このパートの歌詞では、そんな人間の迷いや葛藤が描かれています。

人間は誰だって間違えるときがあります。それが怖くなることもあるでしょう。

そんなとき思い出すのは大切な人と握った手

その温かさが、次に進む力をくれるのです。

進んだ先に何があるかはまだわかりません。もしかすると、今よりも残酷な現実かもしれません。

しかし「キミ」とだったら怖くない

何があっても生きていこうとする理由ができたからです。

迷路みたいなこの時代を生きる

いつだって迷路みたいな時代 答えなんか無くて
手探りで 迷ってばかり 無我夢中に進んでく
幼い過ちも 背負った傷跡も
いつの日か強さに変えて 未来導く光になる

出典: BLAZING/作詞:MARiA 作曲:toku

「迷路みたいな時代」という歌詞が胸を打ちます。

たしかに私たちが生きている時代は、答えのない迷路のようです。

ベルリたちが生きている未来の世界も、それは変わりません。

どうやって進めばいいかも、どこに向かって進んでいけばゴールなのかもわからない。

それでも夢中になって進んでいくのです。

幼い頃に間違えてしまったことも、傷ついた経験も、いつか自分の糧となります。

「未来導く光」とは、そうした経験をもとにして生まれるものなのだと考えられますね。

信じられるものがあるから

何が正解で間違いか
そんなこと誰にもわからないけど
自分の胸に生まれたこの想いは
嘘じゃない

出典: BLAZING/作詞:MARiA 作曲:toku

物事の正解や不正解は、誰が決めるのでしょう。

もし「これは間違いだ」と言う人がいたとしても、別の人は「これは正解だ」というかもしれません。

社会では、テストの答えのように明確な正解がありません。

もしかすると社会に出たばかりの頃は、誰もがその事実に戸惑ったのではないでしょうか。

ベルリもまた、答えのない人生に悩むことがあります。

しかし自分の中にある「想い」だけは、まぎれもない事実。

「嘘じゃない」と信じられるものを得たベルリは、前に向かって進んでいくのです。

シンプルだからこそ、ストレートに伝わってくる歌詞ですね。

いつだって迷路みたいな時代 答えなんか無くて
手探りで 迷ってつまづいて こうして僕ら生きてく
この胸に生まれた 想いチカラに変わる
キミとならどこまでも行ける 未来導く光になれ

出典: BLAZING/作詞:MARiA 作曲:toku

「BLAZING」のラストは、1番と2番の歌詞をベースにしたもの。

器用な生き方ではないけれど、「迷ってつまずいて」生きていけばいい。

そんなメッセージが伝わってきます。

迷っている人の背中を押してくれるポジティブな言葉にあふれた歌詞。

「BLAZING」で伝えたかったことは、このサビに詰まっているのかもしれません。