悲しみをやさしさに
音楽ユニット、little by little。
2000年に結成された、hidecoさんとtetsuhikoさんの男女2人組です。
しかし2010年に活動を休止しています。
そんなlittle by littleのメジャーデビューシングルである「悲しみをやさしさに」。
2003年にリリースされ、アニメ「NARUTO-ナルト-」の第3期オープニングテーマにも起用されました。
デビューシングルにして初のオリコントップ10入りを果たしたヒットソングです。
この曲は辛い気持ちを経験した人に送る応援ソングになっています。
辛いことを知っているからこそわかる気持ち。
そして前向きになっていく様子が歌詞になっています。
それではlittle by littleの「悲しみをやさしさに」の歌詞について解説していきましょう。
今の自分
失敗すると
そうさ 悲しみをやさしさに
自分らしさを力に
迷いながらでもいい 歩き出して
もう一回 もう一回
出典: 悲しみをやさしさに/作詞:tetsuhiko 作曲:tetsuhiko & Tomoji Sogawa
歌詞の1行目。
まさにタイトルの言葉が登場しています。
辛い気持ちを経験した人ほど優しくなることができるという意味です。
傷ついた経験によって痛みを知っているからこそ、他人の心の痛みもわかる人間になれるのでしょう。
そして自分らしさ、自分の個性をしっかりと発揮できるような人を目指している自分。
それはとても難しいことかもしれません。
特に今の時代は自分らしさを出しすぎると批判されてしまうこともあります。
だからこそ、自分がどうしたらよいのかわからなくなってしまうときもあるのではないでしょうか。
しかし、とにかく歩いていれば光が見えてくるかもしれません。
歌詞の4行目では「もう一回」という言葉が二回出てきます。
どんなに失敗しても、もう一回歩き出してみよう。
そのように応援している様子が伝わってくるのではないでしょうか。
この歌詞を一通り見てみると、歌詞の1行目の「悲しみ」は失敗したあとの悲しみだと考えられます。
何かに失敗して悲しい気持ちになって落ち込んでしまっているのです。
本当はどうですか
誰かの期待にずっと応え
誉められるのが好きなのですか
なりたい自分を摺り替えても
笑顔はいつでも素敵ですか
出典: 悲しみをやさしさに/作詞:tetsuhiko 作曲:tetsuhiko & Tomoji Sogawa
人の目ばかりうかがって「誰かのために」というように認められたいからという理由で生きている。
それは本当によいことなのかということを聞いています。
自分ではそのような生き方をしていることに気がつかないこともあるかもしれません。
しかし、この問いかけでハッとすることもあるでしょう。
一体誰のために生きているのかという疑問もこの歌詞から読み取れるのではないでしょうか。
歌詞の3行目。
本当の自分や「こうなりたい」という理想の自分からかけはなれて生きている人に問いかけています。
その人たちの笑顔は本当の笑顔なのか。
仮面でかぶった笑顔なのではないか。
自分はそんな人になりたいのかという意味も込められているでしょう。
この歌詞で問いかけにしていることで、何か気づかされるようなことがあるかもしれません。
改めて感じること
自ら動く
始まりだけ 夢見て起きる
その先なら いつか自分の腕で
出典: 悲しみをやさしさに/作詞:tetsuhiko 作曲:tetsuhiko & Tomoji Sogawa
歌詞の1行目の「始まり」という言葉。
これはおそらく夢を見始めたときのことでしょう。
まるで目がさめるときのように、自然に夢を持ち始めているものかもしれません。
しかし、その夢を叶えるか叶えないかは自分次第なのです。
自分が歩み始めることで、努力することで夢は叶えられるもの。
歌詞の2行目では「自分の腕で」といっています。
このことからも、自分で動かなければならないという強い気持ちがあることがわかるのではないでしょうか。
気がついた
そうだ 大事な物は いつも
形のないものだけ
手に入れても なくしても
気付かぬまま
出典: 悲しみをやさしさに/作詞:tetsuhiko 作曲:tetsuhiko & Tomoji Sogawa