「1 2 3 ~恋がはじまる~」とはどんな曲?
カルピスのCMにも使われた青春ラブソング!
前作「風が吹いている」がNHKロンドンオリンピック・パラリンピックのテーマソングとして抜擢され、期待値が高まっている中でのリリースとなった同曲。
約10ヶ月半ぶりの新曲の作詞・作曲は水野良樹さん。カルピスウォーターのCMソングとして親しまれました。
CMは当時能年玲奈さん(現・のんさん)が出演し話題となっていましたね。
楽曲はとある男女がふとしたきっかけで出会い、恋に落ちて告白をする……その一歩までの道のりを描いています。
学生らしいほのかに甘いシナリオと、告白というイベントを乗り越えて新しい関係に踏み出したいジレンマがひしひしと伝わってきます。
水野さん作詞作曲のラブソングは実は久々。爽やかなイメージのCMにぴったりの、甘酸っぱくも晴れやかな一曲に仕上がっています。
曲中ではハーモニカパートも取り入れられており、青春らしい演出、楽器チョイスが光っています。
「1 2 3 ~恋がはじまる~」の歌詞を解説
恋心を自覚する1番
誰かに伝えたら こわれてしまいそうになる
優しすぎる キミは たぶん 気づいていない
“ともだち”じゃ もう嫌なんだ
キミが笑う 「どうしたんだ?」って言う
あたしは慌てて首を振るけれど
でもね 決めた 打ち明けなきゃ だめだ
世界がふたりだけになる
出典: 1 2 3 ~恋がはじまる~/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹
キャッチーなサビ前のAメロ、Bメロで二人の「初恋」が進んでいくこの楽曲。歌詞もAメロ、Bメロ中心に見ていきます。
とある少女の「MY FIRST LOVE STORY」が今回の楽曲ですが、ともだちという関係に満足できなくなってしまった心、その繊細な機微が想い人である彼との何気ないやり取りで浮き彫りになっていきます。
揺れ動く乙女心、というやつですね。
片思いをしていると「今のままの関係を続けるか?」「告白して関係が壊れてしまったら?」と不安になり、二の足を踏んでしまう葛藤は経験したことがあるのではないでしょうか?
そういった迷いと、それ以上踏み込みたい決心を抱きしめて、物語の彼女は一世一代の告白をすることにします。
健気な様子からもうすでに背中を押してあげたいのですが、2番になり物語は進展します。
思い出を重ね、距離を縮めていく2番
みんなで集まれば いつだってキミは真ん中で
となりの席 行けば もっと 話せるのに
気持ちからまわり シュンとした
ふたりきりで 海へでかけてみたい
そんなわがまま叶うなら 照れるけど
でもね きっと うれしすぎて 泣くよ
世界でいちばんになれる
出典: 1 2 3 ~恋がはじまる~/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹
踏み出そうとしてもその一歩の距離が詰められないもどかしさ!青春の一ページらしいじれったい思い出ですね。
うまく話せない、距離感に戸惑いながらも、2番では思い切って海に誘ってみたりと、少しずつ関係を変えようとアプローチしていく彼女。
ふたりだけの世界でいちばんになれるという、1番から2番への繋がりと変化が微笑ましい歌詞です。
サビでは鮮やかな夏の思い出がリズミカルに歌われ、二人の距離が確実に縮まっていくのが見て取れます。
いよいよ残すは告白だけ。ともだちからこいびとになれるのか?
「ともだち」から「こいびと」へ……告白の行方は?
“ともだち”をこえて ずっとそばにいたい
すなおに言えるよ “こいびと”になりたいよ
出典: 1 2 3 ~恋がはじまる~/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹
彼女の意を決した告白は、彼の心に届くのか?緊張と期待と不安の中、大サビの歌詞は恋の行方も合わさってつい聞き入ってしまいます。
最後の「僕だって 君を 好きだったんだよ」をもって彼女の初恋の物語が見事完結するわけですが、これだけで終わらずはじまりの爽やかな匂いも感じさせるのがこの歌詞の魅力。
キラキラと輝く少年少女の恋模様が夏の思い出に弾けていく、恋の素晴らしさを再確認する楽曲ですね!