社会で生きる難しさを歌った作品

ナナヲアカリ【オトナのピーターパン】歌詞解説!社会ってこえ~!子供のまま大人になった主人公に共感!?の画像

2019年4月10日にリリースされたナナヲアカリさんの「しあわせシンドローム」

「しあわせ」をテーマに掲げた"Major 1st E.P"となっています。

今回はこのアルバムの収録曲「オトナのピーターパン」にフォーカスを当てて紹介します。

「オトナのピーターパン」は、子供の気分が抜けない大人を描いた作品です。

社会に出たばかりで、一人で生きていくことにアクセクしている主人公を「ピーターパン」に重ねています。

ファンタジーの要素も取り入れつつ、現実社会で生きることを描いた新しい切り口の作品といえるでしょう。

ピノキオピーさんが楽曲提供!

ナナヲアカリ【オトナのピーターパン】歌詞解説!社会ってこえ~!子供のまま大人になった主人公に共感!?の画像

「オトナのピーターパン」の作詞作曲を担当したのは、ピノキオピーさん。

「腐れ外道とチョコレゐト」「頓珍漢の宴」などのヒット曲を作ってきた大物クリエイターです。

ナナヲアカリさんとピノキオピーさんがタッグを組むのは、実はこの曲が初めてではありません。

ナナヲアカリさんの過去の作品「おばけのウケねらい」という曲も、ピノキオピーさんが手掛けています。

タッグを組むのは2回目となるので、今後もさらにこのコンビの楽曲が増えていくかも…!?

そんな期待をしちゃいますね!

ちなみに「しあわせシンドローム」には、大物クリエイターさんとのコラボ作品が他にもたくさん収録されています。

ナユタン星人さんや、ゆよゆっぺさん、ヒゲドライバーさんなど。

ボカロアニソン好きならきっと一度はどこかで目にしたことがあるクリエイターさんばかりです。

超豪華なアルバムとなっているので、ぜひ「オトナのピーターパン」以外の曲も聴いてみてください!

意味深なMVをチェック!

「オトナのピーターパン」は、MVも公開されています。

このMVの主人公は、上記の動画のサムネでも登場している黒髪ボブの女の子

顔や足などに絆創膏や怪我した跡をつけている女の子で、一人列車に乗って旅をしています。

傷つきながらも、社会という世界を一生懸命旅しているように見えますね。

MVの途中には、主人公が子供だった頃の姿と、主人公がさらに成長して大人の女性になった姿も登場します。

つまり、この主人公の女の子は子供でもなければ大人でもない、その境目に値するということなのでしょう。

見れば見るほど、色々な考察ができるMVとなっているので、ぜひチェックしてみてくださいね!

主人公はどんな毎日を送っている?歌詞の意味を解説!

ナナヲアカリ【オトナのピーターパン】歌詞解説!社会ってこえ~!子供のまま大人になった主人公に共感!?の画像

ここからは「オトナのピーターパン」の歌詞の意味について解説をしていきます。

主人公は社会に出て、どのような気持ちを抱えているのか。

毎日どのような生活を送っているのか。

その詳細をさっそく見ていきましょう。

1番の歌詞

主人公は都会に出てきたばかりの若い子

初バイトきつくない? 急にメイク上手くない?
のんびり散歩したいのに みんな足速くない?
社会勉強だるくない? 初見殺しすぎない?
門限ないの最高 でも なんか家賃高くない?

出典: オトナのピーターパン/作詞:ピノキオピー 作曲:ピノキオピー

「初バイト」といっているので、この歌詞の主人公はまだ就職した経験すらない若い子なのでしょう。

初めて"働く"ということを経験して、戸惑っている様子が描かれていますね。

今までは遊び感覚で適当にメイクをしていた主人公。

しかし、社会に出て様々な人と出会う中で、身なりもきちんとしようとしていることが分かります。

「みんな足速くない?」や「家賃高くない?」といっているので、主人公は恐らく都会に出てきたばかり。

親元を離れて一人暮らしをするために、都会でバイトをしているのでしょう。

母親になっている同級生もいるのに…

社会 こえ~ つれ~ ほんと
社会 こえ~ つれ~ うっそ
あなたはどう? あなたはどう?
あたしは どうするべき?
社会 こえ~ つれ~ ほんと
社会 こえ~ つれ~ うっそ
同級生も親になって ウケる

出典: オトナのピーターパン/作詞:ピノキオピー 作曲:ピノキオピー

都会で毎日働き、一人で生活をする中で、社会で生きることの辛さや怖さを実感した主人公。

でも「こえ~」「つれ~」といった非常に軽いノリを出していますよね。

なので、まだ甘ったれた子供のような気持ちを持っているのでしょう。

主人公はまだ一人暮らしをするので精一杯な状態。

でも、主人公の周りには、すでに子供を産んで立派に子育てしている同級生もいるようです。

一人で生きていくことに必死になっている主人公。

そして、母親になっている同級生。

この両者にはあまりにも大きい差があるから「ウケる」という言葉を使って自虐しているのでしょう。