7thアルバム「RAY」収録曲

BUMP OF CHICKEN【ラストワン】歌詞解釈!嫌いな自分と向き合う方法を探しているあなたに…の画像

『RAY』(レイ)は、BUMPOFCHICKENのメジャー5作目(通算7作目)のオリジナルアルバム。2014年3月12日にトイズファクトリーから発売された。オリコン週間アルバムチャート第1位(2014年3月24日付)

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/RAY_(BUMP_OF_CHICKENのアルバム)

メンバーメディアの露出が少ないことで知られるBUMP OF CHICKEN

精力的なライブ活動や数々の映画やCMなどのタイアップ曲提供などでその存在感を示してきました。

デビュー15年目を迎えた年に発表されたアルバム「RAY」

アルバムに寄せるメンバーの想いを語っている記事がありました。

4人の言葉&AR座談会で読み解く「RAY」の物語

収録曲の中には、デビュー前から温めていた曲もあったようです。

育ててきた曲と、生まれたての曲

それらが混ざり合うことで新たなものが作られるということなのでしょう。

リスナーに新しいBUMP OF CHICKEN を見てもらいたいというメンバーの想いがこもったアルバムのようです。

その中で「ラストワン」は2013年のツアー中に作られた曲なのだそう。

デビューから10年を過ぎ、彼らの中でも自分と向き合う場面も多々あったのでしょう。

「変われるのは一度しかない」という言葉は曲のキーワードのひとつとも思われます。

「ラストワン」はBUMP OF CHICKEN としての変化を求めていた事を表した曲なのではないでしょうか。

仮面ライダーフォーゼ

「ラストワン」この曲のタイトルには意外なエピソードがあるそうです。

作詞者でボーカルの藤原が、ある音楽雑誌でこの曲についてこう語っています。

「仮面ライダーフォーゼに出てくるセリフからタイトルをもらった」

弱い自分から強い自分へ変身できるのはあと1回だけ。これが最後

そんなドラマの内容が「ラストワン」の歌詞とリンクしているようです。

必死になれる何か

夢中になれる何かだったり、生きていく道しるべのようなものだったり。

そのようなものを持っている人は時に嫉妬の対象となることがあります。

好きなことを仕事にしているとか、夢中になれる何かに一生懸命に向き合えているとか。

それは簡単そうで実はすごく難しい事なのです。

見つけられたとしても、自分を取り巻く環境や立場など様々な壁にぶつかることもあるでしょう。

探しているのに、見つからない

動きたいのに、動けない

そんな日々を送っている人が「何か」を持っている人を目の前にした時、どんな感情を抱くのでしょうか。

大変と思うか充実と思うかは

約束が欲しかったんだ 希望の約束が
そのためなら 全てを賭けられるような
それがある誰かさんは ぎりぎりで大変なんだって
それがないからといって そんな風に見ないで

出典: ラストワン/作詞:Mottoo Fujiwara 作曲:Mottoo Fujiwara

その人は一見大変そうで、余裕がないように見えているのでしょうか。

もしくはそう思いたい、そうであるならばいいな。

そんな風に思っているのでしょうか。

その人の「大変そう」な様子の部分だけを切り取っているのでしょう。

「好きなことを見つけて夢中で生きていること」

そんなことは認めたくないのです。

何も見つけられなくて動かない自分と向き合うことになってしまうから。

「大変な思いをして、失敗して、諦めたらいいのに。」

3行目の歌詞には人間が誰しも一度は抱いた事のあるそんな真っ黒い感情が見え隠れしています。

でもどんなに大変なことでも、夢中であればそれは大変には感じないのです。

失敗したとしても、それを経験と思うことができるのです。

すごく大変そうなのに何故か輝いて見える人の理由はそのようなものなのでしょう。

夢中になれる何か、生きる道しるべとなる何かを持っている人への嫉妬は誰しもあります。

それが身近な人なら尚の事でしょう。

他人の事を羨んだり、失敗を望んだりするのはもうやめないか?

そうここでは強く語り掛けているのでしょうか。

それを持っていても

自分の全てを賭けられる何かを見つけられることができても、ふと立ち止まることもあります。

夢中な日々の中で見えない何かと葛藤することもあるのでしょう。

欲しいものはなに?

一日中何してたんだっけ イライラしてたのは何故だっけ
受け入れたような顔をして 欲張っているんだろうな きっと

出典: ラストワン/作詞:Mottoo Fujiwara 作曲:Mottoo Fujiwara

「好きなことをしているのだから、大変と思ってはいけない」

「なんでこんな思いをしなくちゃいけないんだろう」

夢中になれる何かとか、好きなことを仕事にできていても現実というものに飲み込まれる事はあります。

思い描いていたようにならない現実

さらに高くなっていく自分の中での理想の姿

現実の波に身をゆだねれば楽に進めることは知っているのです。

でも、焦りと欲のせいで、もがいてなかなか前に進めない自分を客観的に見ているのでしょうか。