自分を嫌いにならないように
「これが最後のチャンス」
そう思って変わろうとすればもしかしたら変われるのかもしれません。
「変わろうとすれば人は何度だって変われる」
しかし、自分を変えることはとてもパワーの要る事です。
もしも自分自身を大きく変えたいのであれば…。
文字通り、それは「大変」なことなのです。
まずは自分の笑顔を
きっと何度でもなんて無理なんだ 変われるのは一度だけ
鏡の中の人に 好きになってもらえるように
笑ってもらえなくてもいい 笑えるようになれたらいい
嫌いな自分と一緒に 世界まで嫌わないように
出典: ラストワン/作詞:Mottoo Fujiwara 作曲:Mottoo Fujiwara
誰かのために自分を変えるんじゃなくて、自分のために自分を変えよう。
3行目の歌詞はそう言っているのでしょうか。
嫌いな自分と向き合うことが、自分を変える第一歩となるのです。
誰かのため、周りのため…。
そんなことにたった一度しかない変われるチャンスを使ってはダメだ!
Aメロでは優しく語り掛けるように歌っていた藤原の歌声がここではそれが力強く鋭い歌声に変わります。
その変化がさらに歌詞と共に言葉のひとつひとつを心に迫ってくるものとしているでしょう。
関心がないフリ
「周りなんてどうでもいいし。」
「あの人のことはどうでもいいし。」
そんな事を言う人に限って周りからの評価が気になったり、自分を他の誰かと比べたりするものです。
そうすることで、自分の嫉妬心を隠しているのでしょう。
本当は羨ましいくせに
どうでもいいという言葉 どうにも主張しがち
傷つけたいのかもしれない 仲間探しかもしれない
何もない誰かさんが 何かを見つけたんだって
くだらないって誤魔化した その時間がくだらない
出典: ラストワン/作詞:Mottoo Fujiwara 作曲:Mottoo Fujiwara
自分が見つけられなかったものを、見つけた人。
自分が持っていないものを持っている人。
そんな人が見つけたもの、持っているものを嗤う人がいます。
本当は羨ましいくせに、嗤うことでその気持ちに蓋をしているのです。
3行目の歌詞は嘲笑している様子を描いているのでしょうか。
「そんな事に夢中になるなんてくだらないよね」
何も見つけられなくて持っていない者同士が言っているのでしょう。
「そんな君こそ、くだらないよ!」
突き放すような歌詞に、まるで雷に打たれたような衝撃を受けます。
言い訳を言ったって
前に「進めない」理由なのではなく、前に「進もうとしない」言い訳なのです。
自分の置かれている立場や環境に対する愚痴は何も生み出しません。
そんなことを出来ない言い訳にしたって、何も変わりはしないのです。
誰かと比べたって無意味
動こうとしない理由並べて 誰に伝えたらどうなるの
周りと比べてどうのじゃない 解ってるんだ そんな事は
出典: ラストワン/作詞:Mottoo Fujiwara 作曲:Mottoo Fujiwara
才能、能力、境遇、環境。
自分よりも恵まれた人と比べることで、できない理由を全てそのせいにしてしまうことがあります。
もちろん、努力だけでは到底かなわない事もあるでしょう。
それらはそれぞれが生まれ持ったものでもあるのだから。
しかし、それぞれが生まれ持ったものもあるからこそ、他人と比べても意味がないのです。
他人と自分を比べたって所詮は別の人間。
そして、全てを賭けられる「何か」だって違うのです。
比べても無意味だと理解しているけれど、ついつい比べては言い訳にしてしまっているのでしょう。
そうすることでまだ前に進もうとしない自分は仕方がないんだと無理矢理自分を納得させているのです。
そうでもしなくては、不安でたまらないのでしょう。
最後の行の最後の歌詞は、そんな不安と、自分に対する怒りのような気持ちをぶつけているのでしょうか。