BUMP OF CHICKEN【ラストワン】歌詞解釈！嫌いな自分と向き合う方法を探しているあなたに…

辛いと感じることは、人それぞれ違います。

どんな事に傷つくのかも。

こんなことで落ち込んでいる自分は弱くてダメな人間なんだ…。

そんなふうに思う必要はないのです。

他人と比べて、楽になることがあります。

反対に、他人と比べることで、辛くなることもあります。

比較することによる自分の感情は、自分でコントロールするしかないのです。

「あの人よりも自分は幸せだ」

「あの人よりも自分は劣っている」

「他人と比べたって仕方がないじゃないか」

そんな感情は誰の心にも常に絡み合っているものなのです。

妬み・羨望・劣等感・優越感・充実感…。

様々な心の表情を持っているのは、生きている証だということなのでしょうか。

注目すべきは最後の行の歌詞。

一見、他人との繋がりを断ち切って生きていけばいい、と捉えがちな歌詞です。

しかしそうではないのではないでしょうか。

「君自身、誰に支配されることもない！どんな君も君のもの！」

そんなことを強く伝えたいのではないでしょうか。

動かない言い訳ばかりをして、他人と自分を比較して甘えてばかりの自分。

自分を嫌うことは、他人を嫌うこととは比べ物にならないくらいに苦しいことです。

そして、嫌いな自分と向き合うことは勇気の要ることなのでしょう。

歌詞の「一度だけ」の隠れた意味とは？

「自分を変える」とはどういうことなのでしょうか。

そのカギはやはり自分自身との向き合い方にあるようです。

自分の存在意義を確信できる何かが欲しい。

でも、それを見つけられないし持っていない。

だから自分はダメなんだ、仕方ない。

そんな自分に気づいたのでしょうか。

「何かがない」「持っていない」

それは他人と比べて、という視点からに過ぎないのでしょう。

自分の存在意義というものは、自分自身で決めればいいのです。

嫌いだと思う自分に気がついたのでしょう。

自分を嫌いになるとは、とても苦しいことです。

そして、自分を好きになれない自分も嫌になってしまったのでしょう。

だから、思い切り泣きたくて、逃げ出したくなったのです。

でも、嫌いな自分と向き合うことができたなら。

きっと好きな自分も見えてくるのかもしれません。

「自分を変えることができるのは一度だけ」

そう歌詞では言っています。

しかし、自分を変えるチャンスはもしかしたら日常の中にいくつもあるのではないでしょうか。

鏡の向こうにいる、こうなりたいと思う自分。

そして、鏡の前にいる嫌いな自分。

正反対だけど、そのどちらも自分なのです。

嫌いな自分と向き合う時が、自分を変えるチャンスということなのでしょう。

そうであるならば、3行目の歌詞。

嫌いな自分と何度も向き合うのは辛すぎてできないのです。

一度だけ嫌いな自分と向うことができれば、きっと世界の見え方も自分も変えることができるんだ。

そんな事を言いたいのではないでしょうか。

どんなに周囲に非難されても、変えたくない自分があります。

反対に、どんなに周囲から評価されていても、変えたい自分がいます。

大切なのは、自分が変えたくない、変わりたいと思うかどうか。

「ラストチャンス」の力強く、突き放しているようで背中を押してくれているかのような歌詞の言葉。

それは、嫌いな自分との向き合い方を模索している人へまさに閃光のようなきらめく光を差してくれるようです。

BUMP OF CHICKENの曲といえばなんといってもその詩的な歌詞。

そんな歌詞がとても素敵で魅力的な独特の世界観の曲を紹介した記事です。