amazarashi「この街で生きている」

【この街で生きている/amazarashi】歌詞に込めたストレートなメッセージとは?!コード譜あり♪の画像

4thミニアルバム収録曲

「この街で生きている」amazarashiの4thミニアルバム「アノミー」に収録されている楽曲です。

街がテーマになった楽曲で、聴く人を選ばない歌詞が魅力的な楽曲です。

自分が住んでいる街というのは、あまり気にしていないと思いますがいつの間にか愛着が湧いているものです。

大学生になって一人暮らしを始める人が多いと思いますが、その時に実家で暮らしていた街は良い街だったなと気づくのです。

そして、卒業する時には4年間暮らしていた街にとても愛着が湧いていて、良い街だったなと思えるのです。

amazarashiの楽曲を聴く時はどうしても身構えてしまいますが、この曲は気軽に聴くことができるのでオススメしたい1曲です。

「アノミー」の発売日は?

アルバム「アノミー」が発売されたのは2011年3月16日です。

東日本大震災が起きた、2011年3月11日の5日後にリリースされました。

「この街で生きている」はアルバムのトリを飾る楽曲です。

自分の故郷、住んでいる街がなくなってしまった方もいる中で、「この街で生きている」という楽曲が発表されたのです。

だからこそ、当時辛い思いをした方には聴いてもらいたいし、そうでない方もこの曲を受け止めてもらいたいです。

運命のような不思議な力を感じました。

MVは東京の街

MVに出てくるのは模型で作られた街です。

この街は東京都世田谷区辺りのようです。どのくらいのサイズの模型なのかは分かりませんが、車、川、電車、桜などとても忠実に再現されていますね。

この模型の中に自分が住んでいるマンションが見つかるかもしれませんね。

amazarashiMVマッピング、コンテンポラリーダンスアニメーション、弾き語りなど様々な種類がありいつも楽しませてくれます。

なぜ、”この街”に東京を選んだのか

amazarashiは、青森を拠点として音楽活動を続けているバンドです。

なので”この街”を選ぶとしたら、青森をMVにするべきだと感じました。

ですが、この楽曲のMVに選ばれたのは世田谷です。

これには秋田ひろむさんの東京での一人暮らしがきっかけとなったのではないかと解釈します。

秋田ひろむさんは音楽活動のために、上京して一人暮らしをしていた時期がありました。

ですが、東京という街が合わず引きこもりがちになり、青森に帰ることになりました。

ただそれだけだと、東京が悪い場所というような印象だけを与えてしまいます。

だからこそ、東京が悪い街ではないということも伝えたくて、馴染みの深かった世田谷辺りが使われたのかもしれません。

歌詞解説

人生は街と共にある

【この街で生きている/amazarashi】歌詞に込めたストレートなメッセージとは?!コード譜あり♪の画像

空白みたいな 何もない空を ずっと眺めていたら
全部がもうどうでも いいやって思えて来るんだよ ちっぽけな悩みも
僕が生まれた 僕が生きてる 街の空

出典: この街で生きている/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ

普段生活している時はあまり空を見ないと思います。

疲れていると感じた時、落ち込んでいる時、ふと眺めてしまうものではないでしょうか。

空を眺めることに意味はありません。歌われているように、空を眺めたところで何もありません。雲が浮かんでいるのと、カラスが飛んでいるくらいでしょう。

何もないからこそ、空が心を癒してくれるのかもしれません。空の寛大さに何もかもが大したことではないと気づかせてくれるのです。

ですが、その場所から見える空だから良いのでしょう。

マンションの高層部分、家の屋根、電線や電柱、緑の山などがその空を縁取っているからこそ、その場所から見える空に愛着が湧くのです。

悩み出したら きりがないこと よく知っているけど
くだらない事 考えてへこんでも 明日笑えればいい
そんな風に ゆっくり歩く 帰り道

出典: この街で生きている/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ

辛いことがあったとしても、深く考え込んでしまわずに流せるくらいの方が楽に生きられますよね。

明日を笑って過ごせたら、それだけでいい1日だったと思えるのです。

あまり自分を責めすぎないでいることが、人生を楽しく笑って生きる秘訣なのかもしれません。