ほどなくして、天月さんは巨大なあるものが置かれた場所に辿り着きます。

これは…機械でしょうか。

それともレーザー砲?

とても古びていて、使えそうにはありません。

そこには「5」という数字が刻まれていました。

これは何を意味するのでしょう。

機械を回って見ていると、そこには金色のペンダントがかけられていました。

三日月の飾りがついた、美しいペンダントです。

そこには「A」という文字がぶら下がっていました。

天月さんの「A」なのか、それとも「Ark」の「A」なのか…。

このペンダントは誰のものなのかは、天月さんの蘇った記憶に答えがありました。

これは、あの女の子が首に下げていたものだったようです。

どうしてこんなところにあるのでしょう?

実は、女の子は天月さんがやってくる前にこの場所に来ていたようです。

彼女は機械にペンダントをかけたのでした。

何故そうしたのかは分かりません。

天月さんを導くために置いていったのでしょうか。

これがあの少女のものだと知った天月さんは、ペンダントを自分の首にかけます。

やがて彼は機械を後にし、更に樹海の奥へと足を踏み入れたのでした。

誰もいない樹海で

歩いても歩いても誰もいない森の中。

自分以外の人間の姿が全く見えません。

唯一天月さん以外の人物である女の人はどこにいるのでしょうか。

やがて天月さんは、ある一つの結末に辿り着きます。

真実が描かれた手記

道なき道を歩き続ける天月さん。

雨が降っては上着で雨宿りし、可愛いウサギを見つけては戯れます。

ウサギを撫でているのは微笑ましい光景ですね。

それでも過酷な旅は続きます。

…と、砂に埋もれかけたのようなものを見つけました。

拾い上げて開いてみると、何やら手書きの手記のようです。

天体のような図文字が書かれています。

文字は分かりませんが、巨大な隕石が地球に降ってくるという内容のよう。

これは過去の記録というよりは、これから起こる推測を記したものだったのかもしれません。

隕石が落ちてきたことで、他の人間たちは死んでしまったのでしょうか。

その間天月さんはずっとあの部屋で眠っていたのでしょう。

『7SEEDS』と同じですね。

導かれるように歩き続ける天月

隕石が地球に落ちてきたらしいことを知った天月さん。

再び歩き続け、またあの機械の残骸を発見しました。

今度は「4」と書かれています。

天月さんはフラフラになりながらも進み続け、過酷な道に叫び声をあげるのでした。

それでも何も変わりません。

再び歩き続けるしかないのです。

こちらを振り向くあの女の子。

天月さんはその姿を見たのでしょうか。

それとも彼女が通った後を、天月さんが歩いているのかもしれません。

間もなく見つけた機械は「3」

この数字は、まるでカウントダウンのようです。

少女に導かれるように歩く天月さん。

機械に囲まれたベッドの上、彼は抗えずに眠ってしまったことが明かされます。

そうしてMV冒頭に続いたのでしょうね。

ヘトヘトになりながら見つけた機械の残骸は、「0」と書かれていました。

新たな物語へ

やがて森を抜けた天月さんは、ある結末に辿り着きます。

自分が立っている高台。

目の前には広大な海が広がっているだけ。

向こうに他の島なんてありません。

誰もいない世界に、思わず崩れ落ちてしまいました。

呆然と海を眺める天月さんの後ろに、あの女の人が。

一旦画面が暗転し、彼女を振り返る天月さんでMVは終わります。

絶望では終わらない、新たな物語の幕開けというなのことでしょう。

MVで登場した少女の正体は

MVでは度々白い服を着た女の子が登場します。

白いワンピースを着ていてちょっとホラー感がありますが、生きている人っぽい感じも。

彼女は何者なのでしょうか。

MVではっきりした答えはありませんが、彼女もまた天月さんと同じ境遇なのかもしれません。

つまり眠らされ、未来に送り出された一人なのでしょう。

ここからは、この二人の新しい物語が始まるということになりますね。

まさに終わりからの始まりです。

「Ark」の意味

「Ark」とは、英語で「箱舟」を意味する単語です。

一般的には旧約聖書に登場する、有名な「ノアの箱舟」のことを指します。

大洪水で世界に災厄が訪れると知ったノアは大きな箱舟を作り、全ての生き物のオスとメスを乗せたのでした。

箱舟に乗ったノアたちは助かり、生き残った生き物は今いる生き物たちの先祖になったとされています。

『7SEEDS』でも、登場人物たちはいきなりサバイバル生活に放り込まれました。

ノアたちと同じように救われて欲しい、という願いが込められているのでしょう。

ミステリアスとクールさを詰め込んだMV!