2018年にはドームツアーを敢行するback number


ブレーク後の勢いも凄まじいback number

まさに飛ぶ鳥を落とす勢いとはこのこと、というくらいの快進撃を続ける彼らの音楽は、それほど多くの方の共感を得ているということなのでしょう。

2017年の年末には、自身初となるドームツアーの開催も発表されました。

2018年の7月~10月にかけて、3会場5公演となっています。

彼らにとって、2018年は、大きな節目の年となりそうですね。

バンドのそのルックスが物語っているように、シンプルで飾り気のない、まさに”等身大”の音楽を送り出している彼ら。

音楽性としては、30代後半~40代くらいの世代の方にはかなり馴染みがあるであろう、Mr.Childrenスピッツを彷彿とさせるものがあります。

実際、全曲の作詞作曲を担うギターヴォーカルである清水依与吏もMr.Childrenコブクロなどのアーティストからの影響を語っています。

いい音楽が、それを耳にした若い世代に影響を与え、それを糧にして今度は彼らがまた最高の音楽を創っていく……。

最高のループではないでしょうか。

「あとのうた」PVはある?

収録アルバムは1st『あとのまつり』

今回紹介する「あとのうた」は、まだインディーズで活動していたころにリリースされた1stフルアルバム『あとのまつり』の2曲目に収録されています。

この曲の公式PVは、作成されていないようです。

シングルカットされているわけでもありませんので、無理もないですが、残念ですね。

この曲に限らずともいえますが、back numberの曲は特に歌詞の世界観がとても鮮明なので、PVがあったらなぁ、とよく思ってしまいます。

最も、脳内で自分作成PVを上映してしまっていることもありますが……。

そういう方も、多くいるのではないでしょうか。

代わりに、音源を見つけたのでご紹介します。

最後までゆっくりと、聴いてみてください。

「あとのうた」の歌詞を解説

切ない歌詞に注目!

イントロからのギターのカッティングがとても印象的な「あとのうた」。

その歌詞の内容に多くの方が共感するようで、高い人気を誇る初期の隠れた名作です。

ここからは、その歌詞を徹底的に解説していきます。

彼女を思い出さないために

君の家までの道を決して通らないように
君とよく行った店を見ないように
君の好きだったあの歌に耳をふさいで
君を好きだった自分に蓋をして

出典: あとのうた/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

彼女と一緒に過ごした記憶を呼び起すものはすべて排除して。

そこへ行く度に、そこを見る度に楽しかった彼女との時間を思い出してしまうから。

いつでも当たり前のように自分の隣にあった彼女の笑顔も。

街に流れるあの歌も、彼女が好きだった曲。

思い出があり過ぎて、すべてのことが彼女に繋がっていってしまいます。

そのくらい一緒にいたから。

そのくらい彼女のことが好きだったから。

彼女に繋がる全てのことを避けるようにしても、到底無理なことに気づいてしまった”僕”。

ついには、彼女を好きだったこと自体を封印しようとします。

そんなことは、さらに無理なことに決まっているのに。

思い出さないように細心の注意を払って
疲れて眠って目が覚めて 君に会いたくなる

僕は君を大切にしていたんだ 本当だって
信じられなかった君のせいだって

出典: あとのうた/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

思い出さないようにそこまで意識しなければならないのは、もはや常に彼女のことを考えているのと同じこと。

いや、考えるというよりも勝手に思い浮かんでくるのでしょう。

それを抑えつけたって、結局は眠ることもできずにまた彼女のことを想っている自分を実感してしまうだけなのに。

どんなに思い出さないようにしても、会いたい気持ちは制御できないようです。

そして思い出の中の彼女に、もしくは今どこかで眠っている彼女に語りかけ始めます。

今更言っても仕方のなくなってしまった想いを。

それでもやっぱり……

君に借りたものはまだ返せずにしまったままで
君にもらった服も捨てられないままで
君の口癖が移ったまま抜けてくれなくて
どんなふうに嘆いたって 結局は君の事ばっかりだなぁ

出典: あとのうた/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

思い出すのがつらくて、彼女に繋がるものは避けていた”僕”。

でも、彼女からのプレゼントや、彼女の持ち物だったものが処分できません。

ふと気が付けば、彼女がよく言っていた口癖を口にしている自分。

矛盾している自分の心をようやく自覚し始めます。

もう思い出さないとか、この別れは自分を信じることができなかった彼女のせいだと言ってみたものの、結局のところ今の自分の中を占めているのは彼女のことばかり。

彼女のことがまだこんなに忘れられず、まだこんなに好きなことを。