ギターシールドは消耗品
お店を選ぶ
安価なものから高価なものまで陳列されているギターシールド。
電気を使った楽器を使っている以上、シールドとの縁は続きます。
ギターの弦と同じように頻度によってシールドも消耗します。
持ち運んだり、演奏の準備のたびに抜き差しするので劣化してしまうのです。
しかし、選ぶからには劣化の仕組みを知ってから購入したいものです。
また、予備知識なしで楽器店にいくと痛い目に遭います。
丁寧に教えてくれる店員さんもいますが、そうでない店舗もあります。
行くお店もしっかり調査してから出かけるといいでしょう。
何事も下調べが重要なのです。
質よりも長さに注意
シールドに抵抗あり
中学で習う”オームの法則”を思い出してください。
電流が流れると抵抗がかかり、電圧が決まるという数式です。
別に計算式は使いません。
実験室の理科の先生の顔が思い浮かべばOKです。
電流の通うギターシールドにも抵抗がかかっています。
総理大臣の不信任決議案のようなものです。
どこにでも抵抗勢力は存在するのです。
この抵抗値がエレキギターの音質を決めます。
プロのMVを参考にする
プロミュージシャンのMVで外で演奏するシーンがあります。
電源をどこから持ってくるのだろうと思う読者もいるでしょう。
MVの場合、アンプは演出の一環で実際には音を出していないケースもあります。
しかし、ギターシールドの長さは大いに参考になります。
日本武道館や東京ドームでもない限り、おおよそ二、三メートルほどです。
つまりそれがベストの長さなのです。
あまり長すぎると抵抗値が高くなります。
エレキギターの弾く音を電気信号に変えているので抵抗はゼロに近い方が理想的です。
全くのゼロにすることは不可能ですが、抵抗は少ない方がいいのです。
そのため高級なギターシールドでも長くなればなるほど音質は下がっていきます。
どうしても長いギターシールドを使いたい場合は?
ライブの救世主
ステージが広くなればなるほどアンプやスピーカーも大きくなります。
もちろんギターシールドも三十メートルぐらいないと足りません。
そこで気になるのが音質の低下です。
ギターシールドが長いと抵抗が増え、ギターサウンドが悪化します。
しかし、メーカーも手をこまねいているわけではありません。
音の劣化を防ぐ商品が世に出回っています。
それがプロビデンスのバイタライザー(Vitalizer)です。
プロビデンスのギターには内臓されているものもあります。
このバイタライザーのスイッチをオンにするとクリアなサウンドが得られるのです。
たとえ三十メートルのギターシールドを経由していても。
もし、大きなステージで演奏する機会に恵まれたら、試してみるといいでしょう。
どれくらいの長さが適切なの?
短いほどいい!?
短ければ短いほどギターシールドはいい音が流れます。
演奏しやすい長さをキープしつつ、短いギターアンプ用ケーブルを使うといいでしょう。
理想はステージの大きさに合わせたギターシールドがあることです。
しかし、高価なシールドをいくつも買うと足が出てしまいます。
最初は汎用性の高い長さを店員さんに訊いてみるといいでしょう。