カタカナ文字が悔しさや怒りを表していますね。

内容はというと…。

異性に免疫がなさそうな男性を狙って勧誘。

そして、その店舗はお触り禁止だった。

女の子に喜んで欲しいがために高いオムライスを注文した。

この流れが歌われています。

常に「自分が被害者」という視点で語られるのは、主人公の強がりの表れでしょう。

全て自分で決断した行動ですが、騙された自分に問題があると認めたくないのです。

また、「オムライス」という言葉でピンと来た人がいるのではないでしょうか?

そうです、萌え萌えにゃんにゃんするあのお店です。

のめり込んでいく主人公

もともと抱えていた寂しさが相まって、どこまでもお店のサービスにハマっていきます。

心配になるレベルの心理状態を辿っていきましょう。

内心分かっているけど止められない

恋心を抱かせる完璧なその笑みに
騙されりゃいい!裏切られればいい!
孤独な心を満たす君だけが見たいから
今日も店を避けて通れないよぅ(わーお!)

出典: 毒グモ女(萌え燃え編)/作詞:鬼龍院翔 作曲:鬼龍院翔

主人公はもうメイド喫茶の女の子に夢中です。

今までの人生で「女性と仲良くなりたい」という気持ちをずっと抱えていたのでしょう。

そして、キャッチの女の子もそれを察知して声をかけたのでしょう。

ポッカリ空いた傷口を埋めるように、心の隙間に入り込んだ女の子。

依存しきってしまった主人公はもう離れることができません

本当の恋ではないと分かってる。

お金を貢いでいるだけだと分かってる。

でももう会いに行く足を止められない。

このように、主人公はクモの巣の奥深くに絡みついてしまったのです。

ハマりきって抜け出せない

中央通りからちょっと外れたクモの巣は
どんなにもがいても四肢を離さなかった

出典: 毒グモ女(萌え燃え編)/作詞:鬼龍院翔 作曲:鬼龍院翔

具体的な地名が出てきましたね。

クモの巣とはメイド喫茶のこと。

物理的に糸が解けないのではなくて、精神的な束縛を歌っているのが分かります。

「いけない」と思いながらも「やめられない」というダブルバインド(=二重拘束)を歌っているのでしょう。

恐ろしい描写が表現するのは?

モテナイ男ニ糸吐イテ
グルグル巻イテ転ガシテ
毒牙デ生キ血ヲ啜ラレタ

出典: 毒グモ女(萌え燃え編)/作詞:鬼龍院翔 作曲:鬼龍院翔

見るからに恐ろしい毒グモの描写です。

「血」は要するにお金のことでしょう。

生かさず殺さず、お金を吸い上げ続ける…

これが今の主人公から見た女の子の姿なのですね。

メイドとクモの描写のギャップがまた、楽曲の味を出しています。

どこまでも沼にハマっていく

恋心を弄ぶ上出来なサービスに
破産してもいい 側に居れるならば
真っ赤な糸を吐き出す君だけが愛しくて
その笑顔を写メで捕らえたいよぅ(わーお!)

出典: 毒グモ女(萌え燃え編)/作詞:鬼龍院翔 作曲:鬼龍院翔

主人公はさらに恋に溺れていきます。

全てを投げ打ってでもメイド喫茶に通い、女の子に寄り添いたい…。

深い愛情を感じるのですが、見ている側は思わず引き止めたくなる言動です。

好きな人を写真におさめたいという思いは、恋愛ではごく当たり前なこと。

ですが、メイド喫茶で撮る写真は有料です。

最初はオムライスの値段に驚いていたはずなのに、次々とオプションを足してしまっているのですね。

主人公はついに覚悟を決める

気持ちが頂点に達した主人公は覚悟を決めます。

どんな行動に出るのか、一緒に最後まで見届けましょう。