何もないとこから
何もないとこへと
何もなかったかのように
巡る生命だから

出典: http://j-lyric.net/artist/a0006b5/l00e6aa.html

悲しみはつい目を逸らしてしまいそうになりますが、この曲ではあえて「とくと見るがいい」と歌っています。

悲しみをしっかりと見つめて、排除するのではなくそれを大切に守っていく。そうすることで、ありのままの自分を受け入れることができるのではないでしょうか。

「いつか一片のお花みたいに咲く」とあるように、受け入れて抱えた悲しみはいつか喜びに変わります。

最後に遠まわしのエールを

生きてることが辛いなら
嫌になるまで生きるがいい
歴史は小さなブランコで
宇宙は小さな水飲み場
生きてることが辛いなら
くたばる喜びとっておけ

出典: http://j-lyric.net/artist/a0006b5/l00e6aa.html

「嫌になるまで生きるがいい」「くたばる喜びとっておけ」という表現に、この曲が伝えたかったメッセージが集約されているように思えます。

どうせ全ての人がいつかは死んでいきます。だからこそ、「死にたい」と思う気持ちは抱えたままで、生きることに飽き飽きするまで生きればいい、とこの曲は歌います。

黙っていてもお迎えは来るのだから、それを楽しみに待てばいい。一見突き放しているようで、「死にたいと思っていたっていい」「わざわざ自分から死ななくてもどうせいつか死ねる」と救いのあるメッセージとなっているのではないでしょうか。

賛否を呼んだ「いっそ小さく死ねばいい」という表現も、この最後の歌詞に繋がっているように思えます。

まとめ

「生きてることが辛いなら/森山直太朗」の歌詞に賛否両論?!騒動を巻き起こした歌詞の意味を徹底解釈!の画像

歌詞の全体を見ることで、改めてそのメッセージの意図が読み取れる「生きてることが辛いなら」という曲。

そこには「死にたい」という気持ちすら否定せず、その気持ちに寄り添い、そのままでもまだ生きていようと思わせるようなメッセージが描かれています。

インパクトのあるワードも使われていますが、実際にこの曲が救いになった人も多いでしょう。

「生きてることが辛いなら」は、間違いなく「生きる」という気持ちへ背中を押してくれる人生の応援歌です。

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