WANIMAの「これだけは」
パワフルさと美しさを兼ね備えた名曲!
「これだけは」はWANIMAの3rdシングル、またメジャーデビュー後の1stシングルでもある「Gotta go!!」の3曲目に収録されている曲です。
また、マクドナルド「マックシェイクカルピス」のCMとタイアップをしているのでテレビで耳にした方も多いかもしれません。
アップテンポなリズムセクションに乗ってKENTAのハイトーンボイスの旋律が荒々しくも美しく響く楽曲です。
聴いているだけで体が突き動かされるようなパワーを持っています。
PVも要チェック!
疾走感溢れるPV!
とにかく全てが「眩しい」PV!
スローモーションと早いカット割りを併用しながらテンポよく進む映像は曲の持っている疾走感をさらに強調しています。
観ているだけでどこかへ駆け出したくなるようなPVですね。
演奏をするWANIMAの溌溂とした姿も印象的に描かれています.
しかしなんといってもこのPVの中心は登場する学生たちのまばゆいまでにいきいきとした表情です。
学生の時期は様々な経験をして、様々な感情を経験する時期です。
そんな時期にぴったりなメッセージが、この曲にはこめられています。
「これだけは」にこめられたメッセージ
ここからは「これだけは」の歌詞を詳しくみていきながら、この曲にこめられたメッセージを読みといていきます。
最初に宣言しておきますが、この曲のメッセージは単純なものではありません。
ただ一つのメッセージを単調に発信しているだけではなく、多様で深いメッセージが重なりながら曲を構成します。
そして一番大事な、「これだけは忘れない欲しい」メッセージへと繋がっていくのです。
では、冒頭の歌詞から観ていきましょう。
心の拠り所となる人・場所
これだけは忘れないで
離れていてもここにいる
聴きたいことは山ほどあるけど
答えなくていいから
これだけは思い出して
帰る場所ならここにある
言いたいことは山ほどあるけど
言葉に出来ないから
出典: これだけは/作詞:KENTA 作曲:WANIMA
この曲のタイトル「これだけは」という言葉で力強く曲がスタートします。
この曲がどれだけ強いメッセージを伝えようとしているかが窺えます。
この部分には2回「ここ」という言葉が登場します。
この言葉は「これだけは」を聴いている人が「心の拠り所にできる人・場所」を指しています。
傷ついたときに頼りにすることができる人、その人は聴いている人がどのように傷ついたのかは詳しくは聴かずに暖かく包み込んでくれる。
たとえば、「家族」「仲間」などが思い浮かびますね。
また、解釈によっては「ここ」とはWANIMA自身を指すのかもしれません。
何かつらいことがあったときに自分たちの歌を聴いて、メッセージを聴いてくれ!というように、
WANIMA自身が聴いている人の「心の拠り所」になろうとしている姿を感じます。
この冒頭の歌詞は最後の歌詞に対する伏線にもなっています。どのように繋がるのかということも考えながら歌詞を読んでいきましょう。
孤独との闘い
広い世界に一人だけ
残り時間も少しだけ
焦る気持ちを抑えながら
誰もが生きているから
出典: これだけは/作詞:KENTA 作曲:WANIMA
「一人だけ」という言葉からは「孤独」のニュアンスが読み取れます。
誰しもが努力をしたり何かに挑戦するときには、たった一人で立ち向かうことも多いのが現実です。
たとえば受験勉強をするときに、勉強は誰かと一緒にできるかもしれない。
でも、行きたい学校はみんな別々であり、それぞれが違った目標を持って努力をしています。
人はいつもどこかで孤独と闘いながら生きていかなければならない。そんな厳しくも思えるようなメッセージがこめられています。
「ここ」を思い出して!
この胸の痛みだけ残してあしたへ…
踏み出せずに積みあげた昨日まで
勝手に決めた限界を叩き壊し進む今日
出典: これだけは/作詞:KENTA 作曲:WANIMA