孤独を感じていると、新しいことに挑戦することにも躊躇してしまうこともあります。
一緒にいる仲間がいれば、どんな新しいことだって怖くない。
でも、いつだって仲間がいるとは限りません。そんなときは最初の一歩が踏み出せないことだってあるかもしれない。
そうして「こんなことは自分ではできないんだ」と諦めてしまうこともある。
しかし、冒頭にも紹介しましたがあなたを助けてくれる、応援してくれる人がいる。
別の場所にいるかもしれないけれど、あなたのことを想っている人がいる。
そんな人たちの存在を思い出せば、「昨日」までの自分を壊して新しい世界へと踏み出せるはず。
そんなメッセージが目に浮かんできます。
「唱える」ことで世界を照らす
笑いたくてただ逢いたくて
唱えてまたトライして
何気ない毎日が散らばった世界を照らす
出典: これだけは/作詞:KENTA 作曲:WANIMA
笑いたい、逢いたいと思うということはまだ笑えていない、大切な人と逢うことができていないのかもしれません。
でも「笑いたい」「逢いたい」と言葉にして唱える。
この「唱えて」という行為は、何気なく書かれていますが、非常に大事なことです。
ただ心の中で思っているよりも、きちんと言葉にして誰かに伝えたり、自分に言い聞かせることで自分の心と体をより強く揺さぶることができます。
そうして自分の想いを言葉にしながら挑戦を続ける。
そんな挑戦の日々によって、今まではつまらないように見えていた世界に新しい「光」が照らされるのです。
その光は、世界も照らし、同時に挑戦に向けて努力する人をも照らす光なのです。
立ちはだかる「挑戦」
挑戦の「負の側面」
泣きたくてガマンも必要だって
こらえてまた後悔して
何一つ変わらない だけど…
戦い続けイマを塗り替えて
出典: これだけは/作詞:KENTA 作曲:WANIMA
難しいことに挑戦していれば傷つくことだってある、辛いことだってあります。
また、自分が望んでいないことをしなくてはならない場合もあるかもしれない。
挑戦・努力というものはいつもそういうもので、
常に「楽しい!」「もっとやりたい!」というポジティブな感情を得られるとは限らないのです。
しかも、辛い挑戦を続けていても世界は何一つ変わらないかもしれません。
あれだけ努力したのに目標に到達できなかった、という経験は誰しもが持つものです。
しかし、だからと言って挑戦を諦めてしまってはいけません。
昨日は昨日であり、今日は今日であって、昨日うまくいかなかったことも、今日また挑戦すれば成功するかもしれない。
だからこそ、戦い続けることが必要なのです。
戦い続けることでしか「イマ」=現在の自分を変えることはできないのです。
挑戦の「影」
泣きたくてガマンも必要だって
こらえてまた後悔して
何一つ変えられない だから…
戦い続ける日々に疲れて…
出典: これだけは/作詞:KENTA 作曲:WANIMA
サビの部分が繰り返されるのですが、微妙に歌詞が違うことに気がついたでしょうか。
「だけど」から「だから」、「イマを塗り替えて」は「日々に疲れて」に変わっています。
確かに挑戦し続けることは大事なことですが、やはり疲れて、諦めてしまいそうになることもあります。
挑戦することの「影」の部分を微妙な歌詞の変化によって印象的に描き出しています。
それでも立ち向かう!
辛い状況の中での挑戦がもたらすもの
また…
冷たい水掻き分け
震える足で辿り着くまで
増える荷物を抱え
痛みに慣れて楽になるまで
強くなって足を踏み鳴らせ
出典: これだけは/作詞:KENTA 作曲:WANIMA
この部分からそれまでのメロディから一転します。8ビートのバスドラムによって前に進む力が強くなります。
また、幾重にも重なった濃密なコーラスが登場し、曲はクライマックスへと向かっていきます。
そんな旋律に乗って、また新しいメッセージが現れます。
どんな挑戦にも必ず辛い状況に直面します。
暖かく、緩やかな流れの水の中を進むだけではなく、凍えるほどに冷たい水の流れを逆らって進まなければならないかもしれない。
軽い荷物を背負うだけではなく、ときには自分だけの体では支えられないほどに重い荷物を背負わなければならないかもしれない。
しかし、そんな辛い状況の中を突き進んで初めて「強さ」を手に入れることができます。
人が強くなるためにはやはり辛い状況の中で挑戦を続けることが大事なのです。