吉川晃司さんってどんな人?

吉川晃司「モニカ」下町ロケットで再ブレーク!?意外に歌詞が深いと話題に!CMソング♪【動画あり】の画像

大胆で豪快!男気あふれるエピソードが満載

吉川晃司さんは、1965年8月18日に広島県で産声をあげました。

緑豊かな場所ですくすく育った吉川少年は抜群の運動神経と体格に恵まれ、中学時代から水球の選手として名声をあげることになります。

高校に入っても水球を続けるのですが、その実力は折り紙つきで、2年連続で水球の全日本高校最優秀選手に選出され、世界ジュニア水球選手権大会が行われたイタリア・エジプト遠征へは日本代表最年少で参加します。

高校在学中、同じ水泳部だった同級生に声をかけられたことをきっかけに音楽活動も開始。

ロックバンドEIGHT CITYS FISH BAND(通称:はまちバンド)に所属する傍ら水球にも打ち込む生活が続きます。

そんな吉川少年に転機が訪れたのは佐野元春さんのコンサートを見に行ってから。

1982年の秋、Rock & Roll Night Tour」を敢行中の佐野元春さんのステージに感銘を受けた吉川少年は音楽一本でやっていくことを決心するのです。「音楽の世界でビッグスターになる」と。

スカウトされることを目論むも広島の地元では無理だと悟り、それならスカウトしに来てもらおうと東京のプロダクションへ「広島にすごい奴がいる。見に来ないと一生悔いを残す」と手紙を送るのです。

手紙を受け取った渡辺プロダクション(通称:ナベプロ)の関係者は、本当に吉川少年に会いに行きます。

周囲の反対を押し切り上京

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ナベプロ社長への直談判がデビューへの足がかりに

何度かのオーディションを経てめでたくナベプロへ所属することになります。

水球で慶應義塾大学への推薦入学が約束されていたこともあり家族や周囲からは猛反対を受けますが、吉川少年の決意は固く高校3年生への進学目前で中退・上京の道を歩むのです。

しかし、すぐのデビューは叶わずレッスンの日々が続きます。

そんなある日、吉川少年は業を煮やし社長室へ直談判を敢行。

この行動が功を奏しデビューへの道が開けたのです。

10年に1度の逸材として

デビューまでの道のりは長く感じられた吉川晃司さんですが、1984年2月1日、シングル「モニカ」で歌手デビューを果たします。

デビュー後、ナベプロは吉川晃司さんを”10年に1度の逸材“として大々的に売り出しにかかります。

「モニカ」を皮切りに1987年までは1年に3枚のペースでシングル曲を発売。次々にヒットを飛ばすのです。

デビューの年には日本歌謡大賞最優秀新人賞を受賞。映画『すかんぴんウォーク』では主演を勤め、日本アカデミー賞新人賞など8つの新人賞を総ナメにします。

デビュー1年目にして日本武道館のステージにも立ちました。

デビューした80年代は歌番組も盛況な時代で、『ザ・ベストテン』、『ザ・トップテン』、『夜のヒットスタジオ』などが放送されていましたが、歌や容姿だけでなく、番組内で披露するキメキメアクションと呼ばれるパフォーマンスも脚光をあびます。

バク宙やバク転、シンバルキックといった派手なパフォーマンスは自ら考案していたそうです。

ただし、パフォーマンスが派手な分ケガも多く経験され、シンバルキックで3回骨折したというエピソードもあります

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デビュー曲「モニカ」を読み解く

Thanksモニカ!!

真夜中のスコール バックミラーふいに覗けば 赤い電話ボックスの中から 君とアイツ出てきた SEA SIDE AVENUE OH THANKS THANKS THANKS THANKS モニカ

出典: https://twitter.com/Yubarimeron0106/status/911855102108954624

8ビートのロックに乗せて始まるAメロから、歌の内容はドラマティックに展開していきます。

激しい雨が振る真夜中、車に乗り込みむと、いきなりバックミラー越しに目撃してしまいます。

それは、”君”と”あいつ”が電話ボックスから出てくる姿!

君と表現しているところから見ると、ちょっと気になっている意中の女性であることが考えられます。

”あいつ”も顔見知りの男性の可能性が高いですね。

心中穏やかではいられないはずですが、歌は”THANKS THANKS THANKS THANKS モニカ ”と続きます。

THANKSには、「ありがとう、感謝する」という意味があります。

なぜTHANKSなのでしょうか?

8月のSADSONG

出典: https://twitter.com/edanoanna/status/22707271798

Aメロ ”THANKSモニカ ” の後には、” 8月のSAD SONG ” と続きます。

これまでのことから、「海岸通り、8月、失恋」と言ったキーワードが浮かんできますね。

しかし、THANKSモニカの疑問はまだ続きます。

ムム…忘れないさ ムム…今年の夏 ムム…この街さえダイヤモンドにきらめいた 何もかもが…君のせいさ…Oh! もにか

出典: https://twitter.com/120U1/status/776701357004771328

この歌詞から ” THANKSモニカ ” のおおよその意味が読み取れます。

何気なく過ごしているこの街が、モニカの存在のおかげで煌めいて見えたのです。

ダイヤモンドと表現されているあたり、相当なトキメキを感じていたのではないでしょうか?

それは憧れにも近いような。

失恋はしたけれど、新鮮に思えた今年の夏の景色は、青春の思い出として胸に刻まれ続けるであろうことを意味しているのかもしれません。

風が乾いていたせいで 見知らぬ街へアクセルふかした 別れはいつもはじまりさ 君たちにさよならand Good Luck

出典: https://twitter.com/s_h_a_n_i_2/status/776655141374013440