カネコアヤノ【祝日】歌詞の意味を徹底解説！「飽きないな」と歌う理由とは？若さ故の淡い恋慕を読み解く

2012年よりシンガーソングライターとしての活動を始めたカネコアヤノ。

徐々にその知名度を上げ、2018年にリリースした3rdアルバム『祝祭』では多くの人の心を捉えました。

彼女のそれまでの活動の集大成ともいえるアルバムの、ラストナンバーとして収録されたのが「祝日」。

今回の記事ではこの「祝日」の歌詞の意味を解説していこうと思います。

彼女の大きな魅力の1つといえる、日常に潜む感情を歌った歌詞。

「祝日」で彼女が歌いたかったのは一体どんな気持ちなのでしょうか。

彼女が表現したかった想いを紐解いていきます。

YouTubeでは「祝日」のMVが公開中です。

MV内では最初から最後まで、カネコアヤノの目が映されておりその周りに装飾が施されています。

映像の終盤、淡い光に照らされる中で彼女の目からこぼれ落ちる涙。

彼女の目は表情豊かに、その楽曲の世界観を表現しています。

「祝日」という楽曲で鳴らされるのは歌とアコースティックギターという必要最小限のサウンド。

それを映像で表したかのように、彼女の力強い瞳が映し出され続けるというシンプルな映像に仕上がっています。

まず冒頭では、主人公の気持ちが歌われています。

このパートでは主人公の大切な誰かに対しての気持ちが歌われているのでしょう。

彼女の恋人だと考えるのが1番しっくりとくる解釈です。

1、2行目の歌詞から分かるように、彼女にとって恋人が大切な存在であることが分かります。

「手当て」というのは「病気の処置をすること」ではなく、その言葉通りお腹に「手を当てること」を意味しているようです。

まるで子供を慰めるかのような、包容力のある優しさを感じる表現です。

3、4行目ではそんな大切な人をいつか失ってしまうのではないかという不安に怯える主人公の姿が表されています。

恋をすると自然体の自分で居たいと思いながらも、どこかで相手に更に気に入られたいと自分をよく見せようとしてしまう。

好意を寄せ合う間柄でありながら、主人公は恋人が離れていってしまいそうな予感を感じているのでしょうか。

この歌詞パートを読むことで、主人公と恋人の関係がまだ浅いことが推測できます。

周りの人には自分たちがそれほど親しい間柄であることを伝えずにいるのでしょう。

関係が深まれば深まるほど、秘密にしていることは難しくなっていきます。

何故ならそこには、自然と親しげな雰囲気が生まれていくからです。

もしかしたらそうして周囲へ秘密にしていることも、主人公の破局への不安を増幅させているのかもしれません。

2人の関係を周囲が知らなければ、もしその関係が解消されたとしても、2人がどんな関係であったかすら誰も知らない。

2人の関係を証明する人がいないことに対して不安も感じているのではないでしょうか。

内緒にしたいという気持ちがありながらも、どこかで秘密の関係を公にしたいという気持ちもあるのかもしれません。