心配性の 彼女は焦る
闇が彼を隠しひとりきり
限界少女 その手を伸ばす
出典: 深海少女/作詞:ゆうゆ 作曲:ゆうゆ
姿を消したあの人。
自分に愛想を尽かしてしまったのかもしれない。もしかしたら何かあったのかもしれない。
いろんな可能性がわき上がり、少女は戸惑い焦燥に駆られます。
どれだけ辺りを見回しても、その姿を見つけることができません。
光が見えかけたはずの世界が再び真っ暗な暗闇に閉ざされて、孤独な深海に逆戻りです。
不安や寂しさが蘇り、恋しい気持ちが膨れ上がっていきます。
もう、ひとりぼっちは嫌なのです。主人公は海の外の世界に、彼の姿を求めました。
「ほらね、君も素敵な色を隠してた」
出典: 深海少女/作詞:ゆうゆ 作曲:ゆうゆ
腕を掲げた主人公にそんな声が聞こえました。
少女の心からの想いが外の世界の彼に届いたのです。
その途端、暗闇に包まれていた世界が、瞬く間に光に包まれていきます。
光の世界へ
前を向いていく
深海少女 腕を引かれる
歌う祝福のマリンスノー
深海少女 もっと知りたい
心惹かれるあの人を見つけたから
出典: 深海少女/作詞:ゆうゆ 作曲:ゆうゆ
恋する人に引き上げられて、主人公は海の外へと導かれます。
悲しみの世界から、ついに彼女が立ち直り、再び現実へと歩き出す輝かしい象徴です。
主人公の踏み出した大きな一歩を、美しい瑠璃色のすべてが祝います。
胸をときめかせる新たな恋。その気持ちを受け入れて、主人公は前へと進んでいくのです。
そこには悲しみに囚われる少女の姿はもうありません。
新たな恋、その光に向かって彼女は前向きに生きていくのです。
抱いた決意
この海を出て 今飛び立つの
出典: 深海少女/作詞:ゆうゆ 作曲:ゆうゆ
過去の悲しみに捕らわれることなく、前を向いてしっかりと未来に向かって歩んでいく。
主人公はそう固く決意するのです。
この先の未来でまた悲しみや、心を乱すものがあるかもしれない。
それでももう主人公は恐れたりはしません。
光あふれる世界に今、主人公は羽ばたいていったのです。
新しい世界へ
深海の世界を悲しみに例え、そこから新たな一歩を踏み出すまでのストーリーが描かれていました。
心乱すような波も、耳障りな外界の音も聞こえることのない深海の世界。
それは主人公を囲う心の檻であると同時に、彼女を守る役割も果たしていました。
孤独ではありますが、ここにいる間は辛い思いや悲しみを感じる必要はありません。
ですが、主人公は再び外の世界を求めることになりました。
そのきっかけとなったのが恋です。
新たな恋は、主人公の世界に光を与え、固く閉ざされた氷のような壁を少しずつ溶かしていきました。
あの人のことが知りたい。
その思いは、いつまでの悲しみに閉じこもってはいけないという彼女の奥底の本音と繋がります。
そして主人公は再び前を向いて、外の世界へと飛び出していくことができたのです。
深海は穏やかな世界かもしれませんが、何の変化もない停滞した世界です。
再び光あふれる世界へと飛び出した主人公にはいろんな経験が待っています。
辛いことや悲しいこともあるかもしれません。
ですがもう彼女は決して負けることはないのでしょう。
最後に抱いた固い決意。そして何より彼女を支えてくれる新たな恋がすぐ隣にいるのですから。
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