主語や目的語がバッサリと削ぎ落とされています。

リズムやビートに乗せるためにはこうして少ない言葉数でも伝えることが大事です。

しかし誰が噂の的なのか、誰のヒップラインなのかなどと解釈が難しくなるでしょう。

自然な解釈だと噂の的なのは少女時代、つまり私たちという解釈になります。

また自分たちのヒップラインを自慢しているニュアンスがうかがえるのです。

銀河レベルの壮大な自慢になります。

こうした歌詞全盛期の少女時代だからこそ歌えるものです。

男性に訴えるためのヒップラインの美しさだけではありません。

同性である女性からの羨望の的になるような引き締まったヒップラインを魅せています。

少女時代大成功を支えたのは女性たちからの支持でしょう。

憧れの輝ける女性像を描いて魅せました。

銀河で一番可愛いのが私たちと歌うのですからすごい自信です。

もちろん歌詞を書いたのは制作チームであります。

マーケティングについて考え抜いた結果がこうした歌詞に結晶しているのです。

実際に世界を席巻したのですから大成功でしょう。

少女時代には男性からも女性からも等しく熱い視線が注がれました。

彼女たちの名前・少女時代(Girls' Generation)

この名前は青春期のほんの一時期にしか与えることができません。

予め期間限定の活動であることが宿命付けられた名前でしょう。

日本のBABYMETALなども同じ宿命を背負っているのかもしれません。

刹那な一瞬の輝きに賭けるようなこの名前ですが、リスナーに想起させるものは豊富です。

視線を独り占めにするような引き締まった肉体美というものを思い起こさせます。

若さ自体がスパークするような彼女たちの魅力は確かに「SUPERNOVA」と呼びたくなるでしょう。

少女とまぶしい瞳

自信を大事に生きること

少女時代【GALAXY SUPERNOVA】歌詞の意味を解釈!魅惑的なシルエットで視線を釘付けに!?の画像

まかせてみましょう
呼ぶ声のほうへ
実体は謎なの
宝石のような目で
looking at you look-looking at you
looking at you look-looking at you
今も見てるわ

出典: GALAXY SUPERNOVA/作詞:FREDERIK TAO NORDSOE SCHJOLDAN,FRIDOLIN NORDSOE SCHJOLDAN,MARTIN HOBERG HEDEGAARD,KAMIKAORU 作曲:FREDERIK TAO NORDSOE SCHJOLDAN,FRIDOLIN NORDSOE SCHJOLDAN,MARTIN HOBERG HEDEGAARD,KAMIKAORU

任せる主体は私たちとあなたです。

声を上げて呼んでいるのは私たちと解釈した方が自然でしょう。

相変わらず主語などが曖昧にされます。

日本語と同様に韓国語も言葉の構造の問題で主語というものが曖昧です。

言語として非常に親しい関係があるのかもしれません。

実体の実態は確かに謎なようです。

超新星的な存在についてその謎を歌っています。

いままで見ていただいたように超新星というものの実際とこの歌詞で使われるワードはかけ離れた存在。

まぶしいもののその正体が分からなくてミステリアスなのというニュアンスを感じてください。

宝石の瞳を持っているのはもちろん私たちです。

またここで自慢というか自分アゲな歌詞が登場します。

少女時代は自分たちの魅力について知り尽くしているという設定が大切にされているのです。

スターですからこれくらいの自信は持っていて欲しいものでしょう。

女性がまぶしく輝くためには自信が必要になります。

美脚を披露して統制の取れたダンスを自信満々に披露する姿がすべての女性を勇気付けました。

そんな彼女たちにきらきらまぶしい瞳で魅入られるあなたも十分幸せな存在でしょう。

ライブ会場での盛り上がりを予測してこうした歌詞にしたのかなとも思えます。

あなたをきちんと見ていると歌ってくれるとライブに駆け付けたファンの胸も躍るでしょう。

超新星の美しさを見る

少女時代【GALAXY SUPERNOVA】歌詞の意味を解釈!魅惑的なシルエットで視線を釘付けに!?の画像

ねぇそれは
疑いないSUPERNOVA
超現実SUPERNOVA
アナタのSUPERNOVA!!!

出典: GALAXY SUPERNOVA/作詞:FREDERIK TAO NORDSOE SCHJOLDAN,FRIDOLIN NORDSOE SCHJOLDAN,MARTIN HOBERG HEDEGAARD,KAMIKAORU 作曲:FREDERIK TAO NORDSOE SCHJOLDAN,FRIDOLIN NORDSOE SCHJOLDAN,MARTIN HOBERG HEDEGAARD,KAMIKAORU

ここ辺りのラインで確信されるかもしれません。

少女時代が盛んに口にする超新星とは彼女たち自身のことになります。

異議を唱える隙間もないほどに圧倒的な天体ショーに自身の姿を重ねるのです。

中国の歴史書には紀元前352年頃にすでに人類が超新星を目撃しているという記録が残っています。

「超新星」というワードで画像検索していただければ、その美しさを分かっていただけるかもしれません。

光の色はその星によって様々です。

色とりどりの光がまぶしく輝いている姿が少女時代のメンバーの華やかさと重なるかもしれません。

しかし繰り返しになりますがこの現象は巨大な恒星が死滅する瞬間です。

「GALAXY SUPERNOVA」ではその表層的な美しさだけを喩えにしています。

死滅するなどのネガティブな要素はまったく見られません。

実際に銀河系でも起こっている現象なのですが現実感は乏しいかもしれません。

また肉眼で発見できる超新星というものは稀でしょう。

よほど近くの宇宙空間で起こらないと肉眼では観測できないかもしれません。

とはいえ現代では望遠鏡がかなり発達しましたので銀河系外の超新星でも発見できます。

それでも奇跡的な現象であって神秘そのものです。

少しシュールで現実を超えたような要素を強調します。

私たちは超新星のように奇跡的な存在だけれどもあなたのものだと歌ってくれるのです。

あくまでも自分アゲに執拗にこだわりますが、あなたとの絆も大事にしています

「Girls」というワード

自分のことをもっと褒めよう

少女時代【GALAXY SUPERNOVA】歌詞の意味を解釈!魅惑的なシルエットで視線を釘付けに!?の画像

大気圏往来でそうin & out!
世界変えそうなshock 姿変えて到来!
(tu-tu-tu-tu-tu-tu)
Perfect!
(tu-tu-tu-tu-tu-tu)
Girls in...
(tu-tu-tu-tu-tu-tu)
in the GALAXY! GALAXY! OH!

出典: GALAXY SUPERNOVA/作詞:FREDERIK TAO NORDSOE SCHJOLDAN,FRIDOLIN NORDSOE SCHJOLDAN,MARTIN HOBERG HEDEGAARD,KAMIKAORU 作曲:FREDERIK TAO NORDSOE SCHJOLDAN,FRIDOLIN NORDSOE SCHJOLDAN,MARTIN HOBERG HEDEGAARD,KAMIKAORU

超新星爆発が地球の大気圏で起こるというかなり物騒なラインです。

もちろん比喩ですし、そもそも歌の中の出来事。

実際に大気圏内で超新星が現れるようなことがあったら地球どころか太陽系が失くなるかもしれません。

世界が変わるというより、あらゆるものが終わります。

しかし地球に現れた超新星は幸いなことにダンスがキレキレの美しい女性9人でした。

ここでも基本は自分アゲに徹します。

遠くの宇宙からやってきたという謎設定はアイドル文化ではお馴染みかもしれません。

「GALAXY SUPERNOVA」には特に深みはないです。

しかしここまで徹底した自分アゲを見ると教訓が芽生えるかもしれません。

自分のことを褒めてアゲるということ自体に宿る大切さです。

誰かに褒められたりアゲられたりするのを受け身で待っていては遅いのかもしれません。

青春期、特に少女としての輝きというのは人生の中で稀少な時間にしか授かれないものです。

この時期に自信を培って生きてゆくことは後の人生でも貴重な体験になります。

あなたも美しいのだから自信を持って欲しい

少女時代のメンバーの誰しもの思いはこの辺りにあるのかもしれません。

ここでの「Girls」という複数形のワードはもちろん少女時代のことを指します。

実際に彼女たちはK-POPのイメージのアイコン的な存在にまで昇り詰めました。

しかし「Girls」というワードはもっと普遍的にすべての女子を指すとも解釈できます。

さあ、あなたも輝きましょうというメッセージを受け止めることだって可能なのです。

ガールズ・パワーという文脈で読む

少女時代【GALAXY SUPERNOVA】歌詞の意味を解釈!魅惑的なシルエットで視線を釘付けに!?の画像

(ah-ah-ah-ah-ah-ah-ah)
地上で煌めいて
(yeah-eh-eh-eh-eh-eh-eh)
浮かび上がったシルエット
(tu-tu-tu-tu-tu-tu)
Perfect!
(tu-tu-tu-tu-tu-tu)
Girls in...
(tu-tu-tu-tu-tu-tu)
in the GALAXY! GALAXY! OH!

出典: GALAXY SUPERNOVA/作詞:FREDERIK TAO NORDSOE SCHJOLDAN,FRIDOLIN NORDSOE SCHJOLDAN,MARTIN HOBERG HEDEGAARD,KAMIKAORU 作曲:FREDERIK TAO NORDSOE SCHJOLDAN,FRIDOLIN NORDSOE SCHJOLDAN,MARTIN HOBERG HEDEGAARD,KAMIKAORU

銀河系の女子は完璧

そんな意訳も可能です。

少女時代は多くの女子の羨望の的になるようなメンバーで構成されています。

あれだけのプロポーションをMVなどで魅せられると自分は敵わないと怖じ気付く方もいらっしゃるかも。

確かに彼女たちの資質・素養と努力というものは並大抵のものではありません。

世界中から視線を注がれるというポジションに身を置くこと自体が超現実的でしょう。

普通の女子のキャパシティを超えるようなプレッシャーが押し寄せるはずです。

しかし少女時代の「GALAXY SUPERNOVA」は解釈の際に固有のユルさを設定しています。

すべての女子こそが世界を変えてしまうのだというガールズ・パワーの文脈でも読めるのです。

ジェンダー・ギャップという問題は韓国でも日本でも深刻でしょう。

ひどくアジア的な風潮として男女間格差の問題を捉えないといけません。

2019年の調査では韓国は日本よりもジェンダー・ギャップの問題を解消しています。

しかしその差はどんぐりの背比べのようなものです。

アイドル業界で女性が活躍していてもジェンダー・ギャップの問題は解消されません。

この事実は韓国でも日本でも同様でしょう。

しかし女性アイドル文化が普通の女子の気持ちというものを勇気付ける現象は大事です。

本当に地上で輝くべきなのは一般の女性たちでしょう。

少女時代の活躍がこうした女性たちの上昇志向を刺激したのは間違いありません。

最後に 「GALAXY SUPERNOVA」の輝き