主人公は人混みの多い街に住んでいるのでしょう。
つまり、自分の描いている未来を掴みとるために、都会に出てきているのだと思います。
夢のために朝から頑張り、日が暮れていく都会の様子を目にしている毎日。
それが主人公の日常なのです。
チケットは何の例え?
行こう チケットなんかいらない
行き先は自由 飛び立て心よ
風と共に
出典: 風と共に/作詞:宮本浩次 作曲:宮本浩次
飛行機や鉄道のチケットなどは、決められた場所にしか行くことができません。
チケットに記載されていない場所に自由に行くことはできないのです。
つまり、ここで登場するチケットとは、決められた生き方のことを指しているのでしょう。
自由に生きたいと思っている主人公。
敷かれたレールの上を進むだけの単調な人生を歩むのは嫌だと思っているのでしょう。
この先、どんな未来が待っているかは主人公にも分かりません。
それでも自由気ままに、自分の心が動くままに生きていきたいと願っているのです。
夢を追う旅人となって、生きていこうと心に決めているのです。
2番~ラストの歌詞
幼い頃から夢見ていた主人公
幼い頃から空は青くて
あの頃から風は木々を揺らしてた
出典: 風と共に/作詞:宮本浩次 作曲:宮本浩次
主人公は幼い頃から、自由な生き方に憧れていたのでしょう。
風の動きに合わせて揺れる木々や雲を見て「自分も風に吹かれながら生きたい(=自由に生きたい)」と夢見ていたのです。
そして大人になった今、主人公は夢にまでみた自由な生き方を実行に移そうとしています。
なぜ主人公は「さよなら」を告げたの?
さよなら昨日の私 想い出は懐かしいけど
今の私にこそ相応しい 輝きを 抱きしめたいのさ
出典: 風と共に/作詞:宮本浩次 作曲:宮本浩次
幼い頃の記憶を思い出した主人公。
楽しかった過去の思い出に浸るのは、とても心が和むのでしょう。
しかし、過去を振り返ってばかりでは、これからの未来を前向きに進むことができません。
だから前向きに生きていくために、過去に対して「さよなら」と告げているのだと思います。
今の主人公にとって相応しい輝き(=相応しい場所)は、もっと違うところにあります。
幼い頃から夢見てきた場所こそが、主人公にとっての相応しい場所なのでしょう。
流れに身を任せることも大事
傷つくことを恐れて 立ち止まったり逡巡したり
風よ どうか私に 相応しい光へ導いてくれ
新しい私に出会う旅へ
出典: 風と共に/作詞:宮本浩次 作曲:宮本浩次
逡巡とは、尻込みしてしまう様子を表す言葉です。
前向きに生きようとしている主人公ですが、悲しみや苦しみによって心が折れてしまうこともあるのでしょう。
そんな時は、流れ(=風)に身を任せて生きていこうと歌っていますね。
流れに身を任せることによって、今まで気づかなかった新しい発見を得られるかもしれません。
ひょんなことから、成長するきっかけを見つけられるかもしれません。
無計画すぎるのも問題ではありますが、時には流れに身を任せることも重要なのでしょうね。
勇気をもって踏み出そう
ああ行き先は自由 胸には勇気を抱きしめて
行こう チケットなんかいらない
行き先は自由
私の未来に 幸多かれ
出典: 風と共に/作詞:宮本浩次 作曲:宮本浩次
主人公の心は勇気で満たされています。
自由な生き方にはリスクがつきものです。
でも、リスクを恐れていては自由に生きることはできないのでしょう。
勇気をもって踏み出していく必要があるのです。
主人公はこれから先の未来が幸せで満たされるようにと願いながら、今日も夢のために頑張っていきます。