第10位 アイシテル
表題曲「アイシテル」は、映画『ゴースト もういちど抱きしめたい』(2010年11月13日公開)の主題歌に起用された。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/アイシテル_(平井堅の曲)
映画「ゴーストもういちど抱きしめたい」は、1990年に公開されたアメリカ映画「ゴースト~ニューヨークの幻」のリメイクです。
「ニューヨークの幻」は、事件に巻き込まれて亡くなった男性の魂が、死んでもなおこの世にとどまり、愛する人を守り抜くという感動のストーリーです。
「ニューヨークの幻」から20年の時を経て、そんな感動のストーリーが舞台を日本に移して蘇りました。
死してもなお、愛する者を守りたい
もう一度だけ 抱きしめたい
髪に指に頬に まつ毛に唇に
もう一度だけ 触れていたい
この手は君を抱きしめる為だけに
きっとあるから
出典: アイシテル/作詞:平井堅 作曲:平井堅
この想いはきっと死んでしまった側ゴーストの気持ちなのだと思います。
愛しい人をこの世に残して死んでしまったことへの悲しみを書いた言葉が胸に刺さります。
触れたい・・・愛する人のぬくもりを感じたいと切々と訴える言葉。
そして、抱きしめたいという想いは、自らの身体で包み込み愛する人を危険から守りたいという意味でしょう。
人は時に愛する者を残して死んでいかなければいけません。
しかし、もしかしたら私たちの目には見えなくとも、この映画のようにその想いはゴーストとなって、そっと愛する者を抱きしめ危険から守っているのかもしれませんね。
映画のキャッチコピーそのままに、極力感情を抑制した平井堅さんの歌声は響いています。
そんな繊細な楽曲を聴けば一瞬にして記憶のスクリーンの前に誘われ、涙腺を弛めることになるのではないでしょうか。
第9位 思いがかさなるその前に
トヨタ自動車のCMソングとしてオンエアーされていた楽曲の作品化となった。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/思いがかさなるその前に…
「思いがかさなるその前に」が起用されたCMでは、10歳くらいの少年がこの歌を口ずさんでいます。
そのイメージから、筆者はこの歌は少年の頃の思いを忘れたくないという平井堅さんの気持ちが込められているのではないか、と感じました。
心にグッとくる歌詞
ねぇ いつかキミは僕のことを忘れてしまうのかな
その時はキミに手を振ってちゃんと笑ってられるかな
ねぇ そんな事を隣でキミも思ったりするのかな
思いがかさなるその前に強く手を握ろう
出典: 思いがかさなるその前に.../作詞:平井堅 作曲:平井堅
いつまでも少年の心を持ち続けていたい、と私たちは願うものですが、なかなかそうはいきませんよね。
少年のように汚れのない心、真っすぐな瞳が、自分の中から消えてしまいそうになっていることに気が付いた。
いつかの日に見た少年の心が、大人になった今の自分の心に重なって消えてしまう前にギュと握りしめ大切に心に刻みつけたい。
この歌詞からはそんな気持ちが伝わってきます。
少年は幼い頃の平井堅さん本人をイメージしているような気がしました。
年令の離れた本人同士が、時空を超えて向き合っていると考えたらどうでしょう。
年令を重ねて得て来たものの多さを誇るよりも、失ったものへの哀切の想いが"手を握らせる"のではないでしょうか。
第8位 いとしき日々よ
表題曲「いとしき日々よ」は、TBSテレビ開局60周年記念番組『JIN-仁-』(2011年4月17日 - 6月26日)の主題歌に起用された。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/いとしき日々よ
ドラマ「JIN-仁-」の主題歌として有名なこの曲もまた、私たちの心を揺さぶり、涙を誘うおすすめの名曲です。
現代から幕末へとタイムスリップした医師の活躍と、激動の時代を必死に生きる女性たちを描いた「JIN-仁-」ストーリーの感動を、平井堅さんの歌う「いとしき日々よ」が盛り上げます。