いとしき日々よ サヨナラは言わないで
あなたに会いたくて もう一度会いたくて 届くまで叫びつづける
忘れはしない この体が消えても
あなたに吹く風よ あなたに咲く花よ
あなたと追いかけた明日よ また会いたくて
出典: いとしき日々よ/作詞:平井堅・松尾潔 作曲:平井堅
ドラマ「JIN-仁-」の主人公は現代から幕末へとタイムスリップした医師、そして主人公は幕末を生きる1人の女性と恋に落ちます。
しかし、主人公はもしかしたらある日突然、本来生きるべき時代に戻るかもしれない状態なのです。
「いとしき日々よ」の歌詞もまた、愛する人といつまで共に過ごせるか分からない、それでも今この瞬間、愛する人と過ごすこの時を大切にしたい。
もし、離れ離れになったとしても、共に過ごした時間を決して忘れない、永遠に愛し続ける、という歌詞に込められた切ない思いが心を揺さぶります。
心ならずもわが身に降りかかったタイムスリップだからこそ、その先で見つけた"かけがえのないもの"を失いたくないという想いは、いや増すのだと思います。
逆のタイムスリップが"別れ"につながるという張り詰めた緊張感が"愛しさ"をより純化させるのではないでしょうか。
第7位 even if
「even if」という歌のタイトルを日本語にすると「たとえ・・・だとしても」という意味になります。
この歌に出てくる男性はある女性をとても愛しているのですが、女性はそんな気持ちを知ってか知らずか男性とは別の彼氏の話ばかりしています。
心に切ない大人の失恋ソング
キャンドルが優しく揺れる この店のカウンターで
君は嬉しそうに彼にもらった指輪を眺めている
出典: even if/作詞:平井堅 作曲:平井堅
いい雰囲気のバーで、大人のデートを楽しもうと考えた男性の計画はあっさりと崩れてしまいましたね。
男性と素敵なお店に一緒に入って、彼からもらった指輪を眺める女性はいったいどんなつもりなのでしょうか?
男性のことはまったく男として見ていない?
それとも彼氏の存在をアピールしつつ、男性の心をもてあそぶ小悪魔なのでしょうか?
どちらにしても強かな女性ですよね。
しかし、男性は彼女のことが好きでたまらないのです。
鍵をかけて 時間をとめて 君がここから離れないように
出典: even if/作詞:平井堅 作曲:平井堅
歌詞には男性の狂おしいまでに彼女を想う気持ちが溢れています。
時に、男と女は上手くいきませんね。
人生の難しさの多くは人間関係に起因します。
血を分けた親兄弟でも思惑が鋭く交錯する事はニュースなどの媒体で日々伝えられています。
人間関係の中でも、特に難しいのは男女の恋愛関係でしょう。
想いが深ければ深いほど、欲求が強ければ強いほど、受け止めてもらえない時の無念さや挫折感ははかり知れません。
想いが叶わない男性に、独占欲を満たすための妄想が始まったようです。
第6位哀歌(エレジー)
哀しい歌と書いてエレジー。聞きなれない言葉ですよね。
同じような言葉にバラードがありますが、エレジーとバラードはどのように違うのでしょうか?
調べてみましたが、どちらも曲のスタイルを表す言葉ですが、そこには明確な違いは定義されていませんでした。
しかし「哀しい」という漢字には、どこか情緒的な切なさが感じられますし、平井堅さんの「哀歌(エレジー)」のメロディや歌詞には、そんなイメージに溢れています。
扇情的な歌詞に注目!
どこか人間の欲望を煽る扇情的な歌詞。
自ら堕落していくことを望む甘美な背徳感が美しい歌詞ですよね。
その美しさと物悲しいメロディが私たちの心に染み入り涙を誘う曲です。
男性でも女性でもパートナーにかける"想い"は様々ですね。
心の中に生まれる感情を適切に言葉に変換できる人はいるのでしょうか。
情熱的という言葉では収まらないほどの熱量を持つ女性が、愛する男性への想いを無理やり言葉に置き換えたら…。
こんなにも激越な表現になってしまったと感じてしまいます。