永遠のアイドル 松田聖子

松田聖子「秘密の花園」の歌詞を解説!月明りの中の2人は恋をする…幻想的な”秘密の花園”に酔いしれての画像

1980年『裸足の季節』デビューした松田聖子

今回ご紹介する『秘密の花園』は、松田聖子12枚目シングル

1980年に発売された3枚目のシングル『風は秋色』から始まる、シングルチャート24曲連続1位の記録。

1983年にリリースされた『秘密の花園』もその中の1曲です。

ピンクレディーが持っていた9曲連続1位の記録を破る10曲目の1位という記念すべき曲です! 

作詞作曲は意外なあの人?

松田聖子「秘密の花園」の歌詞を解説!月明りの中の2人は恋をする…幻想的な”秘密の花園”に酔いしれての画像

作詞は、はっぴいえんど解散後、作詞家に転身した松本隆

松田聖子といえば松本隆と言えるほど、松本隆作詞の楽曲で多くのヒットが生まれています。

シングルチャート24曲連続1位のうち、なんと17曲松本隆作詞

松本隆の世界観が色濃く松田聖子を彩っているといっても良いでしょう。

作曲は、呉田軽穂こと、松任谷由実

呉田軽穂名義で『赤いスイートピー』『渚のバルコニー』など7曲を松田聖子に提供しています。

『秘密の花園』の編曲は、松任谷由実の夫でプロデューサーでもある松任谷正隆が手がけました。

松田聖子の歌唱をどうぞ!

トップアイドルの松田聖子。

歌だけでなく、ぜひヘアスタイル、メイク、衣装にもご注目ください。

この時の松田聖子はショートカットです。

『秘密の花園』の衣装は白のマイクロミニが特徴。

フレアスカートとタイトスカートがあり、タイトスカートの方が多い印象です。

こちらの動画では、ぴったりしすぎないタイトスカート。

ジャケットの肩パッドはこの時代の流行のひとつでした。

歌に合わせた振り付けもとってもキュート。手の動きと上目遣いがポイントです。

40代以上では踊れる人もいるかも?

『秘密の花園』って?

松田聖子「秘密の花園」の歌詞を解説!月明りの中の2人は恋をする…幻想的な”秘密の花園”に酔いしれての画像

バーネットの小説『秘密の花園』

3人の少年少女たちが、鍵をかけられた扉の向こうの花園に奇跡を起こす児童文学の傑作です。

1911年に出版されて以来読み継がれ、何度も映画化、舞台化されています。

日本ではアニメ化もされました。 

『秘密の花園』には、神秘と奇跡のイメージがあります。

『秘密の花園』の恋

松田聖子「秘密の花園」の歌詞を解説!月明りの中の2人は恋をする…幻想的な”秘密の花園”に酔いしれての画像

人目を忍ぶ恋愛

月明かり青い岬に
ママの眼をぬすんで来たわ

出典: 秘密の花園/作詞:松本隆 作曲:呉田軽穂

ここは花園ではなく海のそばのようです。

恋をする「わたし」は母親に知られないようにこっそりとやってきます。

街灯などもなく、月明かりだけが頼りの暗い海。

岬には灯台もありません

月の明かりが岬を照らし、美しく見えています。

もうすぐ恋人に会える。

こっそりと家を抜け出した罪悪感よりも、恋人に会える嬉しさが伝わってきます。

きっと、岬の先に恋人が待っているのでしょう。

真夜中に呼び出すなんて
あなたってどういうつもり

出典: 秘密の花園/作詞:松本隆 作曲:呉田軽穂

恋人に呼び出されてやってきた「わたし」。

スマホもない時代。

呼び出すには、家族が出るかもしれない家の電話を使うしかありません。

親より先に電話に出ようと待ち構えていたのでしょう。

人目を忍ぶ恋親には内緒の恋だから知られるわけにはいかないのです。

電話で話をして「おやすみ」といって切るはずだった電話。

なのに恋人は「すぐに出てきて」「会おう」と言う。

こんな夜中に出て行けるはずないのに。

恋は盲目。無理に呼び出されたということが嬉しいのです。

小悪魔的な彼女