MVに登場する、黒い服の少女。
この少女こそが、自由の象徴なのかもしれません。
冒頭で、少女の体に無数の紐が巻きついているシーンがあります。
しかし、少女が紐に縛られているのはそのシーンだけ。
MVに登場するほとんどの場面で、少女は激しいダンスを披露しています。
これは、少女が常識や規則というものの束縛から、解放されたことを表現しているのかも。
完全なる自由が約束された世界。
そこで少女は狂ったように踊り続けます。
全身で感情を表現する少女のダンスには、見る人の心を引きつける不思議な魅力がありますね。
この少女はきっと、本当の自由を手にした人間の姿なのでしょう。
自己表現の仕方は人それぞれ
画面を彩る極彩色の動きに法則性はなく、人の形に沿って色づいたり、背景を染めたりと、さまざまです。
これもまた、自由な世界を表現しているといえるでしょう。
綺麗な色だけで、世界を彩る必要はない。
ペンキをぶちまけたように色を塗ってもいいし、模様をつくったりしてもいい。
好きな色、好きなやり方で、世界を彩っていく。
自己表現の仕方は人それぞれ。
そんなメッセージも、このMVにはあるのでしょう。
そう考えると、突然始まるあのコントも、自由を表現するための演出なのかもしれませんね。
世界の色が変わっていく
極彩色で彩られたこのMVですが、背景はほとんどの場面で真っ白です。
だからこそ極彩色が目立ち、色の主張が強くなります。
白い背景を、さまざまな色で染めていく。
この演出にもきっと意味があるのでしょう。
また間奏以降、黒い背景のシーンが多くなるのも気になるところ。
最後まで色に振り回されるMVですね。
嘘を塗りつぶす
真っ白な世界に色をつけていく。
それは感情表現であると同時に、隠された何かを明らかにするための行為であるようにも思えます。
サビの歌詞で気になるのが「透明なライアー」というフレーズ。
MVの中でも何度か、「LIAR」の文字が浮き彫りになるシーンがありますね。
気づかれないように紛れ込んでいる、たくさんの嘘。
その嘘を暴くために、真っ白な世界に色をつけているのかもしれません。
新しい世界に必要なのは、本当の気持ちと本当の自由。
嘘が紛れ込んでいるのなら見つけ出して、真実で塗りつぶしてしまおう。
MVがラストに近づくにつれて黒い背景が多くなるのも、嘘が塗りつぶされていったからなのかもしれませんね。
世界の色は何度でも変えていける
白はなんにでも染まる色。
黒はなにものにも染まらない色。
それを踏まえて考えると、少女が着ている黒い服は、誰の色にも染まらないという意味になるのかもしれません。
世界がどんな色に染まったとしても、自分の色は自分で決めて生きていくということなのでしょう。
また黒は、いろいろな色が混ざりあってできる色でもあります。
世界に色が増えすぎて、結果的に黒一色になってしまった。
そんな考え方もできそうですね。
しかし世界が黒一色になったとしても、また真っ白に戻して、好きな色をつけていけばいいだけ。
世界はきっと、何度でも自分の好きな色に変えていけるものなのでしょう。
最後に
世界を自分好みに変えていく。
そんな意味が込められているから、『Sweet Revolution』というタイトルがつけられているのかもしれません。
現実の社会で、自分の感情を自由に表現するのは難しい。
だからこそ夜の本気ダンスは、音楽で理想の世界を創りあげたのでしょうね。
刺激的でエモーショナルな歌詞に注目
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