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2017年08月27日更新

BUMP OF CHICKENのシングル「車輪の唄」藤原基央作詞の歌詞に迫る!(動画あり)

BUMP OF CHICKENの代表曲のひとつ「車輪の唄」。カントリー調のサウンドと切ない歌詞の世界観は、リリースから10年以上が経っても色褪せない名曲として多くのファンに愛されています。そんなこの曲の歌詞に迫っていきましょう。

BUMP OF CHICKEN「車輪の唄」

アルバム「ユグドラシル」収録

「車輪の唄」は、2004年8月に発売されたBUMP OF CHICKENの4枚目のアルバム「ユグドラシル」に収録された曲です。


邦楽ロックの枠に収まらない幅広いバリエーションの楽曲が魅力の本作は、アルバムタイトルをはじめとして北欧神話をモチーフにしたワードが多く用いられています。アルバム全体を通して、どこかファンタジックな雰囲気がありますね。


幻想的なアルバムジャケットは、ボーカルで作詞・作曲者の藤原基央自身が描いた絵だそうです。


オリコン週間チャートでは1位、月間で2位、2004年度年間でも19位と大ヒットを記録しました。また、ランキングには140回も登場し、脅威的なロングセラーを記録しています。


初回限定盤には「ユグチャリ」と呼ばれるオリジナル自転車の抽選応募ハガキが同梱されました。

後に9枚目のシングルとしてリリース

「ユグドラシル」の発売からおよそ4ヵ月後の2004年12月、「車輪の唄」はBUMP OF CHICKENの9枚目のシングルとしてリカットされてリリースされました。


アルバム収録バージョンから細部にアレンジの施された別バージョンとなっています。


また、このシングルの発売と同日にMV集「ユグドラシル」が発売されました。このDVDには、同名アルバムの曲を中心にBUMP OF CHICKENのMVが収録されています。

ユグドラシル [DVD]
BUMP OF CHICKEN
トイズファクトリー

MVの世界観に注目

「車輪の唄」のMVは、メンバーの演奏シーンとストーリー性のある物語が合わさったものになっています。


どこか牧歌的な世界観が、カントリー調の穏やかな曲の雰囲気とマッチしていますね。


ドラムスティックがブラシタイプになっていたり、ウッドベースが使用されていたり、藤原がギターではなくマンドリンを弾いているなど、一般的な邦楽ロックでは見られない楽器編成も見所です。マンドリンの音色は、実際に曲中でふんだんに用いられています。


「車輪の唄」のMVは通常版だけでなく、MV集「ユグドラシル」に収録された別バージョンが存在しています。

歌詞の物語を読み解く

明け方、二人だけの世界で

錆び付いた車輪 悲鳴を上げ
僕等の体を運んでいく 明け方の駅へと

ペダルを漕ぐ僕の背中
寄りかかる君から伝わるもの 確かな温もり

出典: https://twitter.com/photo_sorano/status/679931964657278977

歌詞の物語は、ボロボロの自転車に「君」を乗せて主人公がペダルを漕ぐ風景から始まります。


時間はまだ明け方。目的地が「駅」ということは、これから旅立ちが待っていると想像できますね。


背中に「君」の温もりを感じている描写があることからも、二人がお互い大切な親しい間柄なんだと分かります。

線路沿いの上り坂で
「もうちょっと、あと少し」後ろから楽しそうな声

町はとても静か過ぎて
「世界中に二人だけみたいだね」と小さくこぼした

出典: https://twitter.com/TAMUsansoccer/status/487957792582430721

車輪が錆び付いた自転車に二人分の重さを乗せて上り坂を進むのは大変なことでしょう。


必死にペダルを漕ぐ主人公を楽しそうに励ます「君」。その光景は、和やかで幸せそうな様子に見えます。


まだ明け方の町には歩いている人もおらず、「君」と主人公と、二人だけの時間が続きます。

坂の上の朝焼け

同時に言葉を失くした 坂を上りきった時
迎えてくれた朝焼けが あまりに綺麗過ぎて

笑っただろう あの時 僕の後ろ側で
振り返る事が出来なかった 僕は泣いてたから

出典: https://twitter.com/and_bump/status/500415514930196481

坂を上りきると、今まで斜面に隠れていた朝焼けが見えたのでしょう。


最小限の表現で、坂の頂上で朝焼けを眺めながら息を呑む二人のドラマチックな光景が描き出されます。


そのあまりの鮮やかさが、主人公の涙を誘ったようです。


感情が高ぶっている様子なのは、これから待っている別れを考えていたからなのかもしれません。

駅に着いた二人

券売機で一番端の
一番高い切符が行く町を 僕はよく知らない

その中でも一番安い
入場券を すぐに使うのに 大事にしまった

出典: https://twitter.com/hii_harujion/status/766750776609734656

券売機の一番高い切符。これはきっと「君」が買ったものなのでしょう。


一番高い切符ということは、一番遠いところへ行くための切符ということです。そこが「君」の目的地なのでしょう。


一方で、主人公が買ったのは見送りのための入場券だけ


とても遠いところへ旅立つ「君」を駅へと送り届け、その旅立ちを見送るために主人公は自転車を進めていたのでした。

おととい買った 大きな鞄
改札に引っ掛けて通れずに 君は僕を見た

目は合わせないで頷いて
頑なに引っ掛かる 鞄の紐を 僕の手が外した

出典: https://twitter.com/Nickkoara/status/594478001682677761

大きな鞄には旅立ちのための荷物が詰まっているのでしょう。


その大きさのために、改札に引っかかってしまいます。


それはまるで、遠く離れ離れになって別れたくないという二人の心理が表れているようなトラブルです。


それでも主人公は引っかかった鞄の紐を外します。「君」と目を合わせないのは、今「君」を見てしまったら旅立ちを止めたい気持ちを我慢できなくなるからでしょうか。

長い別れへの一歩

響くベルが最後を告げる 君だけのドアが開く
何万歩より距離のある一歩 踏み出して君は言う

「約束だよ 必ず いつの日かまた会おう」
応えられず 俯いたまま 僕は手を振ったよ

出典: https://twitter.com/and_bump/status/500416063683588096

歌詞のこの部分には、ソングライターとしての藤原基央のセンス・個性が特に強く発揮されていますね。


「君だけのドア」「何万歩より距離のある一歩」といった表現が、二人が遠く離れてしまうという悲しい事実をよりリアルに実感させますね。


開く電車のドアは「君」だけのもので、主人公はそのドアをくぐることはありません。


そして、その電車に乗り込む「君」の一歩は、主人公が何万歩追いかけても届かない場所へと行ってしまう一歩でもあります。


「いつの日かまた会おう」という言葉は「君」が発したものなのでしょう。しかしそれに主人公は応えることができませんでした。


俯いていたのは、涙をこらえていたためでしょうか。

間違いじゃない あの時 君は…

出典: https://twitter.com/music_bot1/status/800415806643286016

君は遠くなっていく

線路沿いの下り坂を
風よりも早く飛ばしていく 君に追いつけと
錆び付いた車輪 悲鳴を上げ
精一杯電車と並ぶけれど
ゆっくり離されてく

出典: http://j-lyric.net/artist/a000673/l002b4f.html

駅は坂道の頂上にあるのでしょう。上り坂を必死に漕いできた行きと違い、帰り道では下り坂を勢いよく駆けていきます。


しかしその勢いをもってしても、電車で離れていく「君」に追いつくことはできません。


ゆっくり離れていく二人の距離が、避けようのない別れを描き出しています。

いつの日かまた

泣いてただろう あの時 ドアの向こう側で
顔見なくてもわかってたよ 声が震えてたから

約束だよ 必ず いつの日かまた会おう
離れていく 君に見えるように 大きく手を振ったよ

出典: https://twitter.com/usausapurin_/status/846364290412011522

「間違いじゃない あの時 君は…」という印象的な含みのある歌詞に続くのは、このサビだったのでしょう。


涙をこらえて「君」の顔を見ることができずに俯いた主人公と同じように、「君」も別れを前に泣いていたのでした。


駅での別れ際は顔を上げることもできなかった主人公ですが、最後は離れていく電車を前に、きっとこっちを見ている「君」に向かって大きく手を振ることができました。

帰り道は一人

町は賑わいだしたけれど
世界中に一人だけみたいだなぁ と小さくこぼした
錆び付いた車輪 悲鳴を上げ
残された僕を運んでいく
微かな温もり

出典: https://twitter.com/kansai_syori/status/850403143330308097

誰もいない町を二人で幸せに進んだ明け方と違い、一日の始まった賑やかな町の中で主人公は逆に一人になってしまいました。


主人公の背中に残る微かな温もりは、今はもう旅立ってしまった「君」の記憶でしょう。


そんな温かさを感じて一人自転車に乗る主人公の姿を描いて物語は終わります。

まとめ

明るいカントリー調のサウンドが特徴のこの曲ですが、その歌詞は切ない別れを描いていました。


風景や空気、登場人物たちの表情まで浮かんでくるような歌詞の言葉選びには、藤原基央のセンスが存分に発揮されていますね。


そんなBUMP OF CHICKENの「車輪の唄」は、いつ聴いてもじんわりと心に響く名曲です。

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