「18?」ってどんな楽曲?
夢見る人へ
2019年6月5日にNICO Touches the Wallsがリリースしたアルバム「QUIZMASTER」。
実に3年ぶりのアルバムリリースとなりました。
その1曲目を飾るのが、今回ご紹介する「18?」です。
「18?」では夢見る人への問いかけが繰り返されます。
自分自身の信念と向き合うことで、夢を追うためのエネルギーはさらに強くなることでしょう。
前へ進む気力がなくなってしまったとき、ぜひこの楽曲を聴いてほしいです。
今回は歌詞の内容に迫ります。
MVをチェック
とにかく散々な演出
こちらは「18?」のMVです。
ボーカル光村龍哉がひたすら大変な目にあっているのが印象的。
何度も水の中へ落下し、目隠ししながらの椅子取りゲームで脱落しました。
メンバーや登場人物にわざとらしい笑みを向けられながら、苦しそうにもがいています。
そして、アツく歌唱するも、バンドメンバーは放心状態で手拍子すらしてくれない…。
散々ですね。
でも、それでも諦めずに明るい表情すら浮かべています。
最後にはカナヅチでぺしゃんこにされてしまうという、シニカルな締めくくり…。
ボロボロになって潰されてもめげないのは何故でしょうか?
歌詞の内容からそのマインドに迫りましょう。
虚勢を張ってしまう
主人公が抱える焦り
勝手なリズムでかしまし半端者
一か八かのフェイク
デタラメばっか言ってるだろう
笑ってなBaby
出典: 18?/作詞:Tatsuya Mitsumura・Shotaro Tsushima 作曲:Tatsuya Mitsumura
タイトル「18?」はこのフレーズに出てくる「一か八か」を意味しているのでしょう。
歌詞からは「ハッタリ」を貫き通そうとする姿勢が読み取れます。
未熟な自分を理解している印象です。
理解したうえで、何か目標を達成するために無理矢理突破しようとしている。
そんな焦りを抱えた胸の内を歌っているのかもしれません。
どうして「オウム返し」する?
不安定な美学でたちまちシンガロング
袋だたきのフェイズ
オウム返しじゃキリないだろう
知らないことに用はないだろう
出典: 18?/作詞:Tatsuya Mitsumura・Shotaro Tsushima 作曲:Tatsuya Mitsumura
突破しよう試みましたが、上手くはいかないようです。
自信や根拠のなさが浮き彫りになり、周囲に内面を見抜かれてしまった光景が想像できますね。
「美学」からは現実性のない夢が読み取れます。
そして3行目の「オウム返し」。
これは相手の言葉をそのまま返事に使う会話の方法です。
「受け答えに迷ってとりあえずオウム返ししている」という意味で使われているのだと思います。
迷う理由は相手の言葉が理解できないから。
未知の話題に対して知ったかぶりしたいけど、何を言えばいいのかすら分からない…。
その結果、とりあえず「オウム返し」して何とか乗り切っているのです。
ハリボテのようなコミュニケーションですね。
本当に目を向けるべきは…
取り繕うのを止めてみよう
入念に全身伸ばして
感情駆け引きしないで
同じ顔で言わないで
出典: 18?/作詞:Tatsuya Mitsumura・Shotaro Tsushima 作曲:Tatsuya Mitsumura